司馬遼太郎生誕百年 企画展「小林修写真展 司馬遼太郎『街道をゆく』の視点 -歩いた風土、見抜いた時代-」
司馬さんが伝えようとした言葉とシンクロする、普遍性を持った風景に出会う瞬間があるのだ。(小林修)
小林修氏は「週刊朝日」で連載されていた「司馬遼太郎シリーズ」の写真を17年にわたり担当し、作家司馬遼太郎氏の作品世界を表現しつづけているカメラマンです。司馬氏のライフワーク『街道をゆく』の最後の担当であった村井重俊氏とともに司馬作品ゆかりの地を取材し、その原風景を撮りつづけてきました。
本展は、小林氏が長年にわたり撮り重ねてきた膨大な写真群のなかから厳選した約百点を展示します。写真のテーマは『街道をゆく』をメインにすえて、同作において時空を自在に行き交い、時代をするどく見抜いた司馬氏の思索と密接なつながりをもつ『坂の上の雲』『竜馬がゆく』『播磨灘物語』などの小説、『この国のかたち』ほかのエッセイなどにも広がっています。
東京六本木のフジフイルムスクエア、富士フイルムフォトサロン大阪の展覧会において展示した写真に、姫路文学館では播磨関連の写真を加えています。司馬作品の世界に共鳴する小林氏の写真の魅力をどうぞご堪能ください。
プロフィール
小林修 こばやし おさむ
1966年、群馬県に生まれる。1990年、立教大学英米文学科卒業。同年、朝日新聞社に入社。出版写真部で「アサヒグラフ」「週刊朝日」などの撮影を担当。主な展覧会に「司馬遼太郎さんの歩いた道」展(画家・安野光雅氏との二人展、新宿紀伊國屋書店・丸善丸の内店、2007年)、「小林修写真展 司馬遼太郎の世界」(朝日新聞東京本社2階コンコースギャラリー、2018年)、「小林修写真展 司馬遼太郎『坂の上の雲』の視点」(坂の上の雲ミュージアム、2022年)など。写真集に「司馬遼太郎『街道をゆく』の視点」(朝日新聞出版)、「司馬遼太郎『坂の上の雲』の視点」(同)。2003年、2017年、2018年、2019年、日本雑誌写真記者会賞最優秀賞を受賞。現在、朝日新聞出版写真映像部長。
展覧会概要
会期 令和5年(2023)10月7日(土曜日)から11月26日(日曜日)
休館日 月曜日〔ただし10月9日(月曜日・祝日)は開館〕、10月10日(火曜日)、11月24日(金曜日)
開館時間 午前10時から午後5時(入館は4時30分まで)
会場 姫路文学館 北館
観覧料 一般310円、大学・高校生210円、中学・小学生100円 未就学児無料
- 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方(手帳またはミライロID手帳画面をご提示ください)及び介護者1人、姫路市内在住の65歳以上の方、どんぐりカード、ココロンカード提示の小中学生は無料
- 20名以上の団体は2割引
- 常設展示も観覧可
主催 姫路文学館
特別協力 公益財団法人 司馬遼太郎記念財団
監修 村井重俊(元週刊朝日編集部)
後援 朝日新聞姫路支局
関連イベント
トークイベント「写真家と担当記者が「週刊朝日」司馬遼太郎シリーズを語る」
日時 10月8日(日曜日)午後1時30分から3時
出演 小林修(写真家)、村井重俊(元週刊朝日編集部)
会場 姫路文学館 講堂(北館3階)
定員 100人(当日先着順、無料)