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これまでのきぼう有償利用(非定型サービス※(注記))では、利用者からの申し込みを受けて、軌道上のリソース(打上げ、回収、クルータイム)を都度調整し、確保してきました。
この度、地球低軌道(LEO)が持続的な社会・経済活動の場となることを目指し、その技術実証・事業実証の場として「きぼう」を最大限に活用するため、有償利用(非定型サービス)のリソースとして、インクリメント(約6か月)毎にあらかじめ一定量を確保する方針としました。
更に、利用ニーズの多様化(デジタルコンテンツのライブ配信、軌道上保管、試料の冷凍・冷蔵保管)に対応した料金メニューを新たに設定(1項)すると共に、持続的な商業利用の推進および科学技術力の向上そして公共の利益につながる有償利用を支える割引制度を設ける(2項)こととしましたので、お知らせします。
ISSの映像配信や長期軌道上保管、そして軌道上の冷凍・冷蔵保管といった多様な利用ニーズに応えるため、これまでのリソース料(打上げ、回収、クルータイム)に加えて、新たに軌道上保管、冷凍・冷蔵機能付加、通信を料金メニューに追加します。
新たなリソース料の料金表を表-1に、追加した3つのリソースについての説明を表-2に示します。
保管期間は、利用者からの保管要求に基づき、打上げ便がISSへドッキングする日から回収または廃棄便がISSから離脱するまでの全ドッキング期間とします。
保管期間は、利用者からの保管要求に基づき、船内実験室(キャビン、実験ラック内)にてセットアップ、クリーンアップ、利用タスクを含む設置要求期間が4日以上ある場合に、4日目を1日目として起算し(注2)、最終利用日までとします。
(注2)セットアップ、クリーンアップ、利用タスクに関しては、通常、連続した3日間以内で完了するため、これらの期間が4日以上ある場合、保管期間は4日目を1日目として起算します。
保管期間は、最終利用日翌日から回収便がISSから離脱する日までとします。
保管期間は、利用前、中、後にかかわらず、冷凍・冷蔵保管要求がある期間とします。
新規の民間による商業利用、アカデミアによる研究開発利用、公共性の高い社会活動としての学校法人またはNPOによる利用に対して、割引制度を導入します。
打上げ重量の規模で区分し、全リソース料(表-1)の70%〜90%を割引きます。
なお、利用リソース以外の経費(運用準備、実運用などにかかる工数などの直接経費、一般管理費など)については割引の対象とはなりません。
割引の適用を受けるためには、以下の条件があります
本制度の提案者、または当該提案者があらかじめ指定した提携事業者であって事業計画を自ら企画・立案・実施する者(以下、「提携事業者」)が、「きぼう」非定型サービスを初めて利用する場合。
ただし、「きぼう」利用が二度以上になる提案者または提携事業者(以下、「リピート提案者」)であっても、以下の両方を満たす場合に限り、トライアルユースを適用することができます。
① リピート提案者の提案が、それ以前に提案し承認された事業構想の内容とは異なること。
② リピート提案者のトライアルユースの利用枠は1インクリメント(約6か月)あたり1件を上限とする。
多様な利用ニーズを実現に導くサポート体制の仕組み導入に向けて検討中です。新たな仕組みを構築次第、利用者の皆様に情報配信します。
JAXA きぼう利用プロモーション室
お問い合わせ国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
有人宇宙技術部門 きぼう利用センター
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