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東京工業大学 物質理工学院 材料系の山口晃助教(理化学研究所 環境資源科学研究センター 客員研究員を兼務)、新井勝樹修士課程2年(研究当時)、理化学研究所 環境資源科学研究センターの中村龍平チームリーダー(東京工業大学 教授を兼務)およびJi-Eun Lee(ジウン・リー)研究員、海洋研究開発機構の北台紀夫副主任研究員らの共同研究グループは、多様な金属硫化物を用いた電解還元による二酸化炭素変換結果に対して重回帰分析を行い、同物質を利用した触媒設計における新たな指針を見出しました。
金属硫化物は、二酸化炭素還元におけるスケーリング則を打破しうる触媒材料として期待されています。本研究グループはその設計の指針を得るため、金属硫化物を用いた二酸化炭素還元で活性を決める物性を解明すべく、還元活性度と金属硫化物の結晶構造的パラメータおよび電子的パラメータとの重回帰分析を実施しました。一酸化炭素生成においては金属硫化物の結合長などの構造的な要因が、ギ酸生成においては金属の電気陰性度などの電子的な要因が活性を決めていることを解明しました。本研究は、金属硫化物という自然界に普遍的に存在する材料を用いた二酸化炭素還元触媒の開発の一助となることが期待されています。
研究成果は1月31日「The Journal of Physical Chemistry C」に掲載されました。
詳細は東京工業大学のサイトをご覧下さい。