このウェブサイトではJavaScriptおよびスタイルシートを使用しております。正常に表示させるためにはJavaScriptを有効にしてください。ご覧いただいているのは国立国会図書館が保存した過去のページです。このページに掲載されている情報は過去のものであり、最新のものとは異なる場合がありますのでご注意下さい。
数理科学・先端技術研究開発センター(Center for Mathematical Science and Advanced Technology: MAT)の研究者は、地球・海洋・生命の正しい理解のために数理科学を探究し、地球・海洋・生命の高度で適切な利用のために先端技術の開発を進めています。
MATの研究者は古典物理(流体・固体・熱・電磁気)の範疇の問題に、数理科学と計算科学を主な武器として取り組んでいます。
原始惑星系の時間進化、宇宙プラズマ現象、地磁気反転、マントル対流とプレート運動、遠く離れた場所の間で現れる同期現象、コンクリートを長期間ずっと海底に沈めておいたらどうなるの、微細な粉の集合体の非線形物理、数十億個の粒子の動きの大規模高速計算、微細な粉と液体が混ざったものの流れ、物理のはざまに現れる不思議で美しい「かたち」の科学、稲妻はなぜあんな形になるの、どうしてこの貝殻はこんなに硬いの、魚は一匹で泳ぐ時と集団で泳ぐ時で泳ぎ方が変わるらしい、などなど、研究テーマは多岐に亘り、ほとんど脈絡がないように見えるほどです。
しかしこれは、様々な問題を無謬の数理の世界に落とし込んで分析する数理科学と、数理問題を力でねじ伏せる計算科学を武器とするMATにとっては必然の結果です。MATの研究者は、数理科学と計算科学という「刀」を磨き上げてきたのです。
翻って、海洋研究開発機構全体を眺めてみると、地球・海洋・生命にまつわる「JAMSTECにしかないデータ」や「JAMSTECならではの視点に基づく研究」が綺羅星のごとく溢れかえっています。
「このデータを私の刀で斬らせてほしい・・・。」
「この不思議な現象の背後にある数理はこれだよね。」
「これ、普通に計算したら10年かかっちゃうけど、私の計算手法を使って地球シミュレータに載せたら3日で計算できちゃうよ!」
MATの研究者は、磨き上げた刀を振り、地球・海洋・生命の美しい断面を見せたくて、うずうずしています。MATの刀と剣技の冴えにご期待下さい。
数理科学・先端技術研究開発センター(MAT)
センター長 小國 健二