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2007年09月07日
独立行政法人海洋研究開発機構
海洋研究開発機構(理事長 加藤 康宏)の高知コア研究所(所長 東 垣)は、国立大学法人高知大学と共同で運営している高知コアセンターにおいて、統合国際深海掘削計画(IODP)※(注記)1に基づき、深海掘削試料(コア試料)の保管管理及び研究者への試料提供を開始します。その第一歩として、これまで掘削試料を管理してきたテキサスA&M大学(米国)より最初のコア試料を受け取りました。(参考写真:米国で保管されているコア試料)
今回受け入れを開始したコア試料は、米国が主導した深海掘削計画(DSDP)及び国際深海掘削計画(ODP)において30年以上にわたり世界の各海域で採取されたコア試料のうち、アジア-オセアニア海域及びインド洋全域で採取された試料を対象としています。これらのコア試料は、平成15年に日米主導で開始したIODPにおいて、採取された地域により世界3ヶ所のコア保管施設に配分し、コア研究、コア保管管理及び研究者への試料提供を行う計画になっています(図1)。
今回受け入れるコア試料は、以下のとおりです。
今後、コア試料は、IODPで定められた手続きを経て研究者へ提供されます。これにより高知コアセンターは、コア研究、コアの保管管理及びコア試料の提供拠点としての活動を本格化します。
また、IODPの南海トラフ地震発生帯掘削計画で、当機構が運用する地球深部探査船「ちきゅう」によって採取されるコア試料も、IODPの枠組みに基づき高知コアセンターで保管します。搬入時期は来年2月〜4月頃を予定しています。
統合国際深海掘削計画(IODP)は、海洋科学掘削船を用いて深海底を掘削することにより、地球環境変動の解明、地震発生メカニズムの解明、地殻内生命の探求等を目的として研究を行う国際研究協力プロジェクトであり、2003年10月1日より我が国と米国によって開始されました。その後、欧州海洋研究掘削コンソーシアム(ECORD)、中国及び韓国が参加し、現在の参加国は21カ国となっています。