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[画像:トピックス]
2021年11月2日
南極隕石ラボラトリーは、南極隕石821個を新たに分類し、その結果を掲載した「Meteorite Newsletter Volume 28」を発行しました。
今回分類されたのは、Yamato -74、-79、98、00隕石(それぞれ第15、20、39、41次南極地域観測隊で採取)、Belgica 98隕石(39次隊)、Asuka-87、-88隕石(29次隊)、日本とベルギーの共同探査で採取されたAsuka 09および12隕石(それぞれ51と54次隊)です。
この中には、炭素質コンドライト49個やエコンドライト39個など、石質隕石800個が含まれています。
また、今回、21個の鉄隕石の分類も行いました。この中には、南極・やまと山脈東側のJARE IVヌナターク群の北西に位置する裸氷帯から第41次隊が採集した約52kgの鉄隕石(Yamato 000378)も含まれます(写真)。この試料は、現時点で1個体として最も重いやまと隕石です。また、鉄隕石Yamato 003205は、やまと山脈の西側で採取されたものですが、Yamato 000378と同じ化学分類(IAB-ung)であることが明らかになりました。
公表した隕石は、申請に基づく審査の後、世界各地の研究機関へも配分されます。
IAB-ungに分類された隕鉄Yamato 000378。51533.8g。
Meteorite Newsletter Volume 28は、国立極地研究所学術情報リポジトリからダウンロードできます。