フェノスカンディア森林センサスチーム
北欧の遅い春(2015年6月1日)
現在地:Varrio特別自然保護区(北緯68度、東経29度付近)
チームメンバー:松浦
越冬して出てきた蚊は、でかいです。
Rovaniemiの学会終了後、フィン露国境近くのVarrio特別自然保護区にやって参りました。北欧全般に春が遅かったらしく、まだブルーベリーの花どころか、芽が伸びはじめたところです。
北緯68度の北極圏でも、永久凍土が無いフィンランド北東部にはこんなに立派なマツの森林地帯が成立しています。
土壌の空間を、巨礫がどれくらい占めているのか、樹木の根系はどの深さまで分布しているかを調査しています。
氷河が削ったり置き去りにした堆積物が、地面を掘ると出てきます。漬け物石だらけです。1m四方の地面を、深さ1m掘り下げる、という予定で掘り始めましたが、80センチでギブアップ。0.7立方メートルの土や礫を掘り出しただけですが、多分、重量に換算すると、石の比重や土壌に含まれた水分を考慮して、およそ1トン。
1日1穴1トンの土掘り、老体にむち打ってます。
「体を動かせ」という天の声が、ムーミン谷にこだましてます。