知ろう!記者に発表した最新研究
2011年8月15日発表
東北地方太平洋沖地震 の震源海域 で、大きな亀裂 を発見
2011年夏、
亀裂は広い
今後は、今回
調査を行ったのは、7月30日から8月14日です。日本海溝の3地点の水深3,200〜5,351mで(図)、有人潜水調査船「しんかい6500」(写真2)による潜航調査を行いました。
写真3は、水深5,351mの海底にあった大きな亀裂です。幅、深さは最大約1mでしたが、大きくなったり小さくなったりしながら約80m以上の長さで続いていました。
2006年に同じ地点を観察した時には確認できなかったことから、3月11日の地震か、その後の
今回の調査では、こうした亀裂や段差を多く発見した他、バクテリアマットなども数多く発見しました(写真4)。バクテリアマットとは、バクテリアという小さな小さな
この調査によって、東北地方太平洋沖地震の震源海域の海底の様子が初めて明らかになりました。今後は、今回採った海底のどろや海水を分析して、海底の環境がどのように変化したのか、また生物はどんな影響を受けたのかなどを調べていきます。また、大深度の海を調査できる有人潜水調査船「しんかい6500」や無人探査機「かいこう7000-II」(写真5)を用いて、今後も調査を進めていく予定です。