このウェブサイトではJavaScriptおよびスタイルシートを使用しております。正常に表示させるためにはJavaScriptを有効にしてください。ご覧いただいているのは国立国会図書館が保存した過去のページです。このページに掲載されている情報は過去のものであり、最新のものとは異なる場合がありますのでご注意下さい。

ご覧いただいているのは国立国会図書館が保存した2021年10月16日時点のページです。このページに掲載されている情報は過去のものであり、最新のものとは異なる場合がありますのでご注意下さい。収集時のURLは http(s)://www.jamstec.go.jp/j/kids/press_release/20110815 ですが、このURLは既に存在しない場合や異なるサイトになっている場合があります。

(注記)このページの著作権について

ヘルプ


保存日:

ヘルプ


保存日:

ご覧いただいているのは国立国会図書館が保存した2021年10月16日時点のページです。このページに掲載されている情報は過去のものであり、最新のものとは異なる場合がありますのでご注意下さい。収集時のURLは http(s)://www.jamstec.go.jp/j/kids/press_release/20110815 ですが、このURLは既に存在しない場合や異なるサイトになっている場合があります。

(注記)このページの著作権について

知ろう!記者に発表した最新研究

2011年8月15日発表
東北地方太平洋沖地震(とうほくちほうたいへいようおきじしん)震源海域(しんげんかいいき)で、大きな亀裂(きれつ)を発見

2011年夏、有人潜水調査船(ゆうじんせんすいちょうさせん)「しんかい6500」は 東北地方太平洋沖地震(とうほくちほうたいへいようおきじしん)震源海域(しんげんかいいき)である日本海溝(かいこう)潜航(せんこう)し、巨大地震(きょだいじしん)影響(えいきょう)と思われる大きな亀裂(きれつ)を確認しました(写真1)。潜航深度は、水深3,200mから5,351mです。

亀裂は広い範囲(はんい)にわたって何本か見られ、潜航中にそのすべての姿を確認することはできませんでした。

今後は、今回(とっ)った海底のどろや海水を分析(ぶんせき)して、海底の環境の変化や生物への影響(えいきょう)などを調べていきます。


[画像:水深5,350mで発見した亀裂の一部]

写真1:水深5,350mで発見した亀裂の一部


調査を行ったのは、7月30日から8月14日です。日本海溝の3地点の水深3,200〜5,351mで()、有人潜水調査船「しんかい6500」(写真2)による潜航調査を行いました。


[画像:潜航地点]

図:潜航地点。数字は、もぐった水深です。


[画像:しんかい6500]

写真2:しんかい6500


写真3は、水深5,351mの海底にあった大きな亀裂です。幅、深さは最大約1mでしたが、大きくなったり小さくなったりしながら約80m以上の長さで続いていました。


[画像:海底の亀裂]

写真3:海底の亀裂


2006年に同じ地点を観察した時には確認できなかったことから、3月11日の地震か、その後の余震(よしん)よる影響でできたと考えられます(参考)。


[画像:2006年の調査時の様子]

参考:2006年の調査時の様子(水深5,351m) 堆積物(たいせきぶつ)におおわれていて、亀裂は確認できません。


今回の調査では、こうした亀裂や段差を多く発見した他、バクテリアマットなども数多く発見しました(写真4)。バクテリアマットとは、バクテリアという小さな小さな微生物(びせいぶつ)が多量に繁殖(はんしょく)してマット(じょう)になったものです。地震の影響で海底から()み出してきたメタンなどがエネルギー(げん)となり、バクテリアの大量繁殖が引き起こされたと考えられます。


[画像:バクテリアマットの拡大写真]

写真4:バクテリアマットの拡大写真 。ゼラチンのようにぶよぶよしていました。

この調査によって、東北地方太平洋沖地震の震源海域の海底の様子が初めて明らかになりました。今後は、今回採った海底のどろや海水を分析して、海底の環境がどのように変化したのか、また生物はどんな影響を受けたのかなどを調べていきます。また、大深度の海を調査できる有人潜水調査船「しんかい6500」や無人探査機「かいこう7000-II」(写真5)を用いて、今後も調査を進めていく予定です。


[画像:かいこう7000II]

写真5:かいこう7000II

もっとくわしく知りたいみんなは、ここをクリック!
<< 一覧に戻る

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /