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2012年 7月 19日
独立行政法人海洋研究開発機構
海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦)は、平成24年7月5日より、地球深部探査船「ちきゅう」を用いた「東北地方太平洋沖地震調査掘削-�U」を実施しておりましたが、7月16日に長期孔内温度計を設置(図1、2)し、その後、作業用の水中カメラ及びドリルパイプの揚収等の撤収・整備作業を行い、7月19日をもって航海を終了しますのでご報告します。
長期孔内温度計の設置は、プレート境界断層の摩擦熱の長期変化を直接観測することで巨大地震と津波を引き起こした断層の摩擦特性を解明することを目的としたものであり、これにより、巨大津波を発生させた海溝軸付近でのプレート境界断層の滑りのメカニズム解明が期待されます。このような、海溝型地震において地震発生後早期にプレート境界断層の温度計測を実施することは世界で初めての試みとなります。
なお、長期孔内温度計は今秋以降に回収予定としています。
今後の「ちきゅう」の運航予定
※(注記)気象条件や調査の進捗状況によって変更する場合があります。