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2009年6月4日
独立行政法人海洋研究開発機構
独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)は、本年3月より運用を開始した「地球シミュレータ」(注1、写真)で実施したLINPACKベンチマーク(注2)による性能測定において性能値122.4TFLOPS、実行効率(注3)93.38%の性能を達成しました。
この性能値は最新のスーパーコンピュータ性能比較プロジェクトTOP500(2008年11月)の順位で国内1位(世界16位)に相当するものです。また、TOP500に位置付けられるスーパーコンピュータの中では最も高い実行効率に相当します。
当機構では、今後も高い性能を持つ「地球シミュレータ」を活用して、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次報告書に向けたより正確な気候変動予測等の地球科学ならびに関連技術に貢献していきます。
平成14年3月から運用していた地球シミュレータを更新し、新たに日本電気株式会社製のベクトルスーパーコンピュータ(SX-9/E)を導入。160ノードから構成され、ハードウェアの仕様から理論的に決まる最大の計算性能(理論ピーク性能)は131.072TFLOPS(1TFLOPSは毎秒1兆回の浮動小数点演算速度)。
連立一次方程式解法プログラムLINPACKを用いた性能評価。スーパーコンピュータ性能比較プロジェクト「TOP500」で使われる。
LINPACKベンチマークで達成した性能(122.4TFLOPS)と理論ピーク性能(131.072TFLOPS)の比。
