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2007年07月05日
独立行政法人海洋研究開発機構
独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)が熱帯インド洋域で運用しているトライトンブイ(※(注記)1)18号基(別紙1参照)が漂流していることを、本日確認しましたのでお知らせします。
7月5日 11時55分(日本時間)現在、南緯1.5度、東経90度の設置点より、南へ約15kmの地点を漂流中です。搭載された衛星通信装置の発信状況は良好なため、ブイ位置は逐次把握できている状況です。
トライトンブイ18号基は、以前よりセンサ盗難等が発生しておりあり、今回も船舶等により、強制的に曳引された結果、漂流に至ったものと推定されます。
海上保安庁海洋情報部に、周囲の船舶に対して注意を喚起するよう本日依頼しました。当該ブイの回収方法、回収時期については現在検討中です。
トライトンブイは、西太平洋熱帯赤道域を中心に当機構が設置(一部インド洋にも設置)している、海洋観測ブイです。
海水温度、塩分濃度について深度750メートルまで一定間隔で観測するほか、風、大気温度、湿度、降水量、日射量、潮流の観測も行います。観測されたデータは、人工衛星を通じ提供され、エルニーニョやダイポールモード現象などの研究や台風発生等の気象予測の精度向上等に寄与しています。