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地球の奥深くには、たくさんの情報が眠っています。
科学掘削とは、地球の表面から地下に向かって孔(あな)を掘り、土や岩石などの地質試料を採取したり、孔の中に計測機器を入れてデータを取ったりすることにより、地球の謎を解き明かそうとする科学の手法です。掘削によってわかることは、過去から現在に至る気候や環境の変動、地球深部でうごめくマントルやプレートの実態、生命の広がりや起源、地震などの災害のメカニズム、地下資源の活用可能性など、実にさまざまです。
現在、世界各国が協力して、海底を掘削する「国際深海科学掘削計画(IODP)」と、陸上を掘削する「国際陸上科学掘削計画(ICDP)」という、二つの国際共同研究プロジェクトが実施されています。特にIODPでは、日本が提供する地球深部探査船「ちきゅう」による成果をはじめ、日本の科学者が世界をリードする多くの成果を上げています。IODPとICDPは互いに連携し、海と陸の両面から地球の謎の解明に取り組んでいます。
この成果報告会では、科学掘削によって何がわかってきたか、IODPとICDPで日本があげた成果を中心にお話しするとともに、今後実施予定の掘削計画や研究の展望についてもご紹介します。
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