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地球は、海・大陸・生命の存在、活発な地震・火山活動・プレート運動・磁場で特徴づけられる、太陽系で最も多様性に富み活発な岩石惑星です。地球の進化と営みのメカニズムの理解は、「地球は、なぜ豊かだが災害が多いのか?その根本的理由は何なのか?」の問いに答える基礎ともなります。そのため、私たちは、固体地球の表層における元素輸送と濃縮過程、それらを載せたプレートの地球内部への沈み込みや地球内部での対流、さらに地球内部から地表への元素の環流を含む全地球規模の物質循環システムを調べます。物質循環を駆動する熱機関としての特徴やメカニズム、さらに元素循環や濃縮を促進する「水」が存在する惑星としての地球を、岩石や流体を含むさまざまな物質の「ミクロからグローバルな物理化学的解析」によってとらえ、地球物理学的観測や数値シミュレーションを統合して解き明かしてゆきます。地球固有のプレート運動と、その運動の根本的理解を含む包括的な地球像を構築し、対流運動にともなう地球内部構造の形成、地殻変動や火成作用、300種を超える多様な岩石、鉱床、資源を生み、生命をもはぐくむ元素分別・濃集過程の理解と将来予測をめざします。
地球内部物質循環研究分野
分野長 岩森 光