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日本ジオパークネットワーク(JGN)とは
日本国内のジオパークとジオパークをめざす地域をサポートし、ジオパークのネットワーキングの軸となる特定非営利活動法人(NPO法人)です。
ジオパークとは
「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた言葉で、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所をいいます。
日本ジオパークマップ
2021年4月現在、日本ジオパーク43地域、その内9地域がユネスコ世界ジオパークです。
活動状況
日本ジオパークネットワークの活動や調査報告、各種資料・情報をご覧いただけます。

学校教育調査の結果

2015年10月02日

近年のジオパークの普及・拡大に伴い、学校教育でもジオパークについて学ぶ機会が増えています(2013年のJGN活動状況調査によると、約6割の会員地域において、学校でのジオパーク学習が行われています)。そこで、全国のジオパークを対象に、ジオパークの学習に関するアンケート調査を行いました。アンケート調査では、学校種、単元名、教科目名、単位数(時間単位含む)、学習活動などについての回答を収集しました。なお、今回の調査では中等教育(中学校・高校)が対象です。

結果概要は以下の通りです。

調査概要

  • 日本ジオパークネットワークの会員地域39地域(2014年11月時点)のうち、33地域から回答が寄せられました。
  • 各地の学校のうち、ジオパーク学習(注記)1に取り組んでいる学校数は156校(高校が58校、中学校が98校)です。
  • 高校でのジオパーク学習のうち、6割は授業として実施され、4割が部活としての取組みでした。
  • 中学校でのジオパーク学習は、ほとんどが授業としての取組みでした。

ジオパーク学習の性質

  • 高校でのジオパーク学習では、講義、野外学習としての実施が多い。これに加えて、商品開発やジオガイドといった特色ある活動が見られた。今後は、自然調査と社会参画を組み合わせた総合的なジオパークの学習が課題といえる。
  • 中学校でのジオパーク学習では、野外学習が圧倒的に多く、次いで講義、地域調査、自然科学調査が続く。

教科におけるジオパーク学習

  • 高校では、「学校設定教科目」を設けるなど、単位認定されたジオパーク学習を展開する高校が17校(注記)2ある。
  • 高校では、総合と地学の時間で扱われているケースが多いが、英語など様々な教科も関わっている。
  • 中学校では、総合あるいは地学の時間に扱われているケースがほとんどである。

調査主体:高木秀雄(早稲田大学教授、JGC委員)、山本隆太(静岡大学、元JGN事務局)
期間:2014年11月11日〜2015年1月11日の2か月間
対象:日本ジオパークネットワーク全会員(世界ジオパーク、日本ジオパーク、ジオパークを目指す地域)
問い合わせ先: 山本隆太


(注記)1「ジオパーク学習」とは?
ジオパーク学習とは、ジオパークに関する教育、学習のすべてを指します。ジオパークは、保全、観光(地域振興)、教育の3つの活動を通じて、持続可能な社会、持続可能な地球を実現していく活動です。そこでの教育には、持続可能な社会や地球を実現するための役割が期待されています。こうした教育は、持続可能な発展のための教育(Education for sustainable development: ESD)としてユネスコや文部科学省が重視しているものとも一致します。

(注記)2 ジオパーク学習:壮瞥高校(洞爺湖有珠山)、日高の自然:浦川高校(アポイ岳)、オホーツク風土研究:遠軽高校(白滝)、新地球学:鹿追高校(とかち鹿追)、ジオツアー:三笠高校(三笠)、男鹿半島の火山:秋田和洋高校(男鹿半島・大潟)、これからのエネルギーと環境:国学館高校(男鹿半島・大潟)、生活の中の地学:下仁田高校(下仁田)、地域を知る学習:富岡高校(下仁田)、西豆学:松崎高校(伊豆半島)、手取川歩行:鶴来高校(白山手取川)、地域の科学:高遠高校(南アルプス(中央構造線エリア))、ジオパーク探求:隠岐高校(隠岐)、地球創造コース(地域学):隠岐島前高校(隠岐)、ジオパーク学:室戸高校(室戸)、阿蘇ジオパーク学:阿蘇中央高校(阿蘇)、フロンティア学:都城西高校(霧島)

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