理事長挨拶
一般社団法人隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会の理事長を務めます隠岐の島町長の池田でございます。
隠岐は後鳥羽上皇、後醍醐天皇が配流(はいる)された歴史的背景と1963(昭和38)年に「大山隠岐国立公園」に指定された壮大な海岸風景によって観光地として賑わってきましたが、隠岐を取り巻く環境の変化とともにその賑わいも失われてきておりました。
こうした状況に対して、隠岐地域ではジオパークによる地域活性を目指し、2009(平成21)年に隠岐ジオパーク推進協議会を設立し、2009年の日本ジオパーク認定、2013(平成25)年には世界ジオパークに認定されました。また、世界ジオパークの事業がユネスコの正式事業となった2015(平成27)年11月からはユネスコ世界ジオパークの一員としてジオパークの推進活動に取り組んでまいりました。
2009年の活動開始以来、10年の活動を経て、隠岐におけるジオパーク活動は着実に根付いてきており、特に学校教育および社会教育の面においては、これまで隠岐には何もないと言っていた私たちが、生まれ育った隠岐の貴重性や価値に気づき誇りを持って隠岐を伝えることができるようになってきたことは大きな成果であると考えています。しかしながら、さらにジオパークを活用した観光振興、地域振興を促進するために、これまで任意団体として活動してきました隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会を一般社団法人として再設立し、新たに会員として参画していただいた団体およびジオパーク活動を支援していただく賛助会員の皆様にも加わっていただくこととなりました。
私どもの活動理念である、「隠岐の人々が誇りと愛情を持って隠岐を語り伝えるとともに、ユネスコの目的に沿う持続可能な地域社会の発展」の実現を目指して取り組んでまいりますので、引き続き、ご理解とご支援をお願いいたします。