健康工学研究部門 生体ナノ計測研究グループ
小さな病気も決して逃さない概要図
タンパク質やDNAの動きを突き止める
病気の診断や予防には、体内の細胞でタンパク質やDNAがどんなふうに動いているか、その働きをつきとめることが重要です。
ナノメートルサイズの蛍光性半導体量子ドットの創製成功
蛍光性半導体量子ドットとは、紫外光を当てると強く光る性質をもつ粒子です。四国センターでは、ナノメートルサイズの蛍光性半導体量子ドットを創生しました。この粒子に特定のタンパク質やDNAと結びつくような性質を持たせ細胞内に入れることによって、細胞内での動きを顕微鏡を使って観察することが出来ます。
例えば、白血病には、白血病のみが持っているタンパク質があります。このタンパク質をターゲットとした蛍光性半導体量子ドットを作成することによって、白血病細胞の中のタンパク質が光って見えます。
病気の早期診断
この技術を活用することによって、白血病などの病気の診断が簡単に出来るようになります。また、タンパク質などの動きを解明することによって、効果が高く安全な薬を作ることも可能となります。