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ICTを活用して障がい児の学習・生活支援を行う「魔法のプロジェクト2021 〜魔法のMeasure〜」の実践研究の協力校を募集
〜新型コロナウイルス感染症対応として遠隔セミナーおよび指導・助言の取り組みを強化〜

  • プレスリリース

2021年1月20日

ソフトバンク株式会社
東京大学先端科学技術研究センター

ソフトバンク株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 兼 CEO:宮内 謙)と東京大学先端科学技術研究センター(所在地:東京都目黒区、所長:神崎 亮平)は、ICT(情報通信技術)を活用して障がい児(注記)1の学習・生活支援を行う実践研究プロジェクト「魔法のプロジェクト2021 〜魔法のMeasure(メジャー)〜」の協力校の募集を、2021年1月20日から開始します。「魔法のプロジェクト(注記)2」は、特別支援学校や特別支援学級、通常学級に所属する児童・生徒と教員などに、タブレットや人型ロボット「Pepper」、スマートスピーカー、電子書籍リーダーなどのICT機器を1年間無償で貸し出し(注記)3、学校や家庭において活用し、その実践事例を研究・公開することで、障がい児の学習・生活支援を促進することを目的としています。2009年度から開始した「魔法のプロジェクト」では、これまでに延べ約700校に実践研究にご協力いただいています。

「魔法のプロジェクト」の開始から12年目となる2021年度は、過去11年のプロジェクトの成果を生かしながら、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う対応として、遠隔でのセミナーおよびスーパーバイザーによる指導・助言を強化して実施します。

・スーパービジョン(指導・助言)(注記)4制の導入
「魔法のプロジェクト」で実践研究を重ね、ICTを活用した学習・生活支援に豊富な経験を持つ教員など(注記)5が、スーパーバイザーとして指導や助言を行う仕組みを導入します。研修セミナーおよび指導助言は遠隔会議システムを活用して参加することができ、研修セミナーの動画の視聴や内容の確認が可能です。

・テーマ別研究会の設置
2021年度は「理解と定着のためのノートテイク」「知的障がいのある子の金銭管理」「社会生活のための自立した移動」「肢体不自由でテクノロジー機器の操作や活用が難しい子どものアクセシビリティ確保」の四つのテーマ別の研究会に継続して取り組みます。なお、協力校の教員は任意で参加が可能です。

・自治体が複数校を取りまとめて応募することが可能に
学校単位ではなく、教育委員会などの自治体が複数校を取りまとめて応募していただくことが可能です。これにより、自治体主導で専門性の高い教員が育成され、特別支援教育の質がさらに向上することが期待されます。(注記)6

「魔法のプロジェクト2021 〜魔法のMeasure〜」の募集に関する詳細は、下記の通りです。

1.目的

最新のICTやさまざまな社会的・人的資源を活用しながら、学習や生活、就労に対して困難を抱える児童・生徒、学生などを支援し、自身の持てる力を引き出します。また、特別支援教育にICTを活用する能力を有する教員の輩出およびその実践研究成果を広く普及させることを目的とします。

2.募集概要

応募資格 (1)日本国内の特別支援学校、小中学校・高等学校の特別支援学級、小中学校および高等学校でインクルーシブ教育(注記)7もしくは発達障がいの指導に取り組む学級および教育委員会、障害者職業能力開発校、障害者職業訓練校、障害者能力開発校
(2)特別支援教育の分野で臨床研究を行う大学および大学院(臨床研究を行う大学生または大学院生と、その研究対象者に携帯情報端末を貸し出します)
募集期間 2021年1月20日〜4月9日
応募方法・詳細

「魔法のプロジェクト」(http://maho-prj.org/)のウェブサイト別ウィンドウで開くをご覧ください。

選考結果 2021年4月中旬までに、各応募者へ通知します。
実践研究期間 2021年4月1日〜2022年3月31日(1年間)

協力校には、各地域で活用事例を発表する研修会を、任意で開催していただく予定です。

3. 「魔法のMeasure」プロジェクト名の由来

文部科学省が推進している「GIGAスクール構想」により、小・中学校で1人1台学習用のタブレットやパソコンが導入され、ICTの活用が進められています。障がい児教育においても、ICT を使うことで運動や認知の向上が期待されますが、その学習成果は学びや生活に実質的に結び付いていかなければなりません。そのためには、教員が一人一人の子どもの力をしっかり見立てる必要があります。この「魔法のMeasure」には、プロジェクトを通じて、教員が子どもの能力を多様な視点から見立てるための「ものさし(メジャー)」を持ち、子どもの学びや生活を変えてほしいという意味が込められています。

  • (注記)1 認知やコミュニケーションに困難のある障がい児、読み書き障がいや自閉症、知的障がい、肢体障がい、聴覚障がいなどを含みます。障がいの種別は問いません。
  • (注記)2 携帯電話を活用した障がい児の学習支援「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」(2009年度実施)、タブレットを活用した障がい児の学習支援「魔法のふでばこプロジェクト」(2011年度実施)、支援を学習の場だけでなく生活の場に広げた「魔法のじゅうたんプロジェクト」(2012年度実施)、これらのプロジェクトの集大成として行った「魔法のランププロジェクト」(2013年度実施)、特別支援学校・特別支援学級の障がい児に加え、初めて通常学級の発達障がい児も対象にした「魔法のプロジェクト2014 〜魔法のワンド〜」(2014年度実施)、個々の児童・生徒の特性に合わせた支援を強化した「魔法のプロジェクト2015 〜魔法の宿題〜」(2015年度実施)、教員志望の学生や若手教員の育成を強化した「魔法のプロジェクト2016 〜魔法の種〜」(2016年度実施)、「Pepper」を新たに貸し出した「魔法のプロジェクト2017 〜魔法の言葉〜」(2017年度実施)、児童・生徒の成長や指導記録を活用して継続的な支援を実施した「魔法のプロジェクト2018 〜魔法のダイアリー〜」(2018年度実施)、「魔法のプロジェクト2019 〜魔法のWallet〜」(2019年度実施)、「魔法のプロジェクト2020 〜魔法のMedicine〜」(2020年度実施)。
  • (注記)3 「Pepper」はソフトバンクグループ株式会社が実施する「Pepper 社会貢献プログラム」の一環として、社会課題解決支援のためにこのプロジェクトに無償貸与されるものを活用しています。スマートスピーカーおよび電子書籍リーダーについては希望に応じてオプションで貸与します。
  • (注記)4 スクールカウンセリングや医療の分野で、援助技術の向上を図ったり、問題解決のための協力をしたりする際に行われる、指導や助言を指す言葉として使われます。
  • (注記)5 魔法のプロジェクトプロデューサーおよびディレクターと、全国の魔法のマスターティーチャーおよび魔法のティーチャーが対応します。
  • (注記)6 2020年度から、学校単位ではなく教育委員会などの自治体が複数校を取りまとめて応募していただくことが可能となりました。これにより、自治体主導で専門性の高い教員が育成され、特別支援教育の質がさらに向上することが期待されます。自治体での参加をご希望の際はメールでご相談ください。
    メール送信先:SBBGRP-csr_maho_pj@g.softbank.co.jp
  • (注記)7 個別の教育ニーズのある障がい児の自立と社会参加を目指す教育。

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【本件に関する報道関係者からの問い合わせ先】
ソフトバンク株式会社 広報本部
東京大学先端科学技術研究センター 人間支援工学分野 教授 中邑 賢龍(なかむら けんりゅう)

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