【特集】令和2年度 退職教員の講義紹介1🌸
こんにちは、OCWスタッフです。
3月に入り、一気にあたたかく春らしい気候になってきましたね。
東京は開花宣言もあり、いよいよ春が来たなとわくわくします。
今年はゆっくりお花見は難しいですが、スタッフは通勤やお散歩の途中に咲いている花々を見ながら春の訪れを楽しみたいと思います。
さて、春は出会いと別れの季節ですね。
東京大学では2月3月になるとあちこちで追い出しコンパがあったり、ご退職の先生方の最終講義が行われたりしています。今年は追い出しコンパは難しく、最終講義もオンライン開催が多いため、例年のような賑わいはありません。オンライン開催によってより多くの方が最終講義を聞くことができると言う意味では悪いことばかりではないのですが、やはり早く元のように、直接お世話になった先生や先輩にお礼が言えるような日常が戻ってくるといいなと思います。
今回は、今年度で東京大学をご退職される先生方のOCWでの講義をご紹介していきたいと思います。
お一人目は、大学院人文社会系研究科欧米系文化研究専攻 西洋古典学専門分野の葛西康徳先生です。
西洋古典学の中でも特に法制史をご専門にされており、OCWでは3度ご登壇いただきました。
2013年度開講の学術俯瞰講義『この国のかたち−日本の自己イメージ』では「「憲法」は変えることができるのか?─古代アテネの場合─」と題してギリシア法についてご講義いただきました。
https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1208/
講義ではギリシア法の中でも裁判法やプラトンの『法律』について詳細にご解説いただきました。
また、2016年度学術俯瞰講義『古典は語りかける』では「『オデュッセイア』の世界」と題し2回にわたりご講義頂きました。
https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1417/
https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1418/
ホメロスの『オデュッセイア』について、物語としての回折はもちろんのこと、法ともからめて弁論として読み解いていく、という講義になっています。
同じく人文社会系研究科日本文化研究専攻 日本語日本文学専門分野の渡部 泰明先生には、日本古典文学に関わるご講義をいただきました。
2017年度朝日講座『〈偶然〉という回路』では「偶然と日本古典文学」と題して、和歌の比喩や修辞について、グループディスカッションを交えながらご講義をされています。
https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1576/
大学院工学系研究科付属国際工学教育推進機構ご所属の六川修一先生は、2015年度学術俯瞰講義『「地域」から世界を見ると?』で「リモートセンシングの世界」と題してご登壇いただきました。
https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1341/
リモートセンシング技術を災害予測などの社会に役立てるためにどう応用できるか、という講義で、東日本大震災10年目の今、改めて視聴したい講義ではないかと思います。
新領域創成科学研究科人間環境学専攻の鎌田実先生は2008年度開講の『ジェロントロジー2:高齢社会の社会システムと生活環境』で「居住環境・移動手段」と題してご講義いただきました。
https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_649/
日本の高齢化にともない、高齢者が日常生活のどのような場面で不便を感じており、どうしたら解決できるか、というバリアフリーやユニバーサルデザインに関する講義になっています。
最終講義と合わせて、OCWの各講義もぜひご覧ください!