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お知らせ・更新情報
2020年4月1日
(本ページのPDF版はこちらからダウンロード可能です)
自宅待機や隔離された際には、我々教職員も含めて、以下のような様々な感情や反応が生じる可能性が指摘されています(日本赤十字社,2020:http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/200327_006138.html)。
そのため、これまでみてきた学生とは異なる様子に、驚いたり戸惑うこともあるかもしれません。ただ、このような自宅待機や隔離をされた際に、こうした反応が生じるのは、とても自然なことです。そのため、事前の心構えとして、上記のような反応を含めて、多様な反応が学生に出てくることを前提としておくことで、落ち着いて対処しやすくなります。
学生の中には、一日中寝続けたり、昼夜逆転の生活などの睡眠リズムの乱れが出てくることで、かえって睡眠の質を下げ、心身の健康を損なってしまう学生がいます。
そのため、教職員の皆様からも、通常の睡眠・起床のペースを保つように、アナウンスをお願いできますと幸いです。遠隔でのミーティングの時間をこれまでの対面での曜日や時間で継続することも生活リズムを安定しやすくする助けになるかもしれません。
1)の自宅待機や隔離された際のさまざまな反応で挙げたように、学生が孤立する状況を防ぐことも、学生の心身の健康を保つためにも重要なポイントです。
これまでの研究指導やミーティングなどのつながりを維持するように努めていただけますと幸いです。直接会うことはできなくても、メール等での定期的な連絡、ビデオ会議でのミーティングをして交流を保つことをお願いいたします。
また連絡の際に、「不便な状況が続くね...」「これはちょっとしんどいよね」等、お互いにこの新型コロナ対策の状況下で感じる考えや感情を共有する機会にすることも、教職員の皆様自身や学生の心身の健康を維持することにも役立つかもしれません。
学生の中には、(1)留学生や新型コロナウイルス感染症者数の多い地域在住であるために、かえって実家に帰省するリスクが高い、あるいは現時点での帰省が難しい学生、(2)高齢の家族や基礎疾患をもつ家族がおり、実家への帰省により、二次的に重篤な感染者を発生させるリスクがある学生、(3)家族関係の不和から、かえって実家に帰省することで心身の健康を損なうリスクがある学生など、さまざまです。そのため、在京のままか、実家に帰省を促すかについては、上記の要因も加味して個別にご判断をお願いできますと幸いです。
留学生の多くは、母国の状況の心配と同時に、異国での感染の可能性の恐怖、日本入国や出国後の母国入国に制限がかかる等、先の読めない不安の中で生活をしています。また海外からの入国者に対する、社会的に厳しい目にさらされやすい存在でもあります。加えて日本語で発信される情報の入手にタイムラグが生じる等の理由で、信頼性の高い情報を適宜入手困難な場合があります。困ってることはないか、情報が不足していないか、といったことをこまめにお声かけいただくことなども、学生の安心感につながります。
先ほどの【学生への指導・対応の原則】の1)で記載したように、危機的な状況に置かれたときに、ストレスや混乱、悲しみや怒り、恐怖等の様々な反応が出ることは自然なことです。しかし、ストレスを感じたりそれによって思うようにやりたいこと・やらなければならないことができない自分を責めたり、不調な状態を過度に恐れることで、ますます調子を崩すという悪循環に陥ってしまう可能性があります。「この非常時に、こういう状態になるのは仕方ない」ととらえ、悪化しすぎないよう踏みとどまることが大切です。
同僚や上司だけでなく、知人や家族との連絡を維持して下さい。ひとりよりもチームで仕事をする方が一般的にはストレスを軽減できます。また、知り得た情報の意味を相互に共有することに役立ちます。大切な人とのやり取りが自分自身の心を勇気づけることにもつながります。
極度の疲労と圧倒されている感じ(バーンアウト)や、今回のCOVID-19に感染あるいは濃厚接触者となった方々の様子を聞くことで自分もストレス反応を経験する(二次的外傷性ストレス)こともあります。
バーンアウトの兆候
二次的外傷性ストレスの兆候
休憩をとる、バランスの良い食事を摂る、運動する、信頼できる他者へ相談するなどの対処方法は、バーンアウトや二次的外傷性ストレスの防止や軽減に役立つと言われています。教職員の皆さまの中には、感染を恐れるあまり、「散歩もいけない」「外に出てはいけない」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。ただ、「密集」「気密」「密着」のないところを散歩するなどは問題がないということが言われています。睡眠の質の向上やストレス対処、運動による体力の維持のためにも、可能であれば、毎日、人が密集しない屋外で、少し息が弾む程度の運動(ウォーキングなど)を30分程度すると良いでしょう。上記の他にも、下記のリストの内容やこれまで自分がつらかった時にその時期を乗り切る際に役立った方法があれば、その方法もぜひご活用ください。
〜その他のストレス対処方法案〜
自分自身だけでなく、同僚や知人の様子も気にして頂けると良いかもしれません。皆さまご自身のダメージを最少化することで、本学学生のメンタルヘルスの向上にも資することにつながります。
今回の新型コロナ感染防止対策に伴い、多くの授業がオンラインで実施されることになりました。この新しい取り組みに伴い、心理的なストレスを感じる方も少なくないかと思います。そのため、下記のような心構えをもちながら、授業に臨むことで、教職員の皆さまのストレスによるダメージが少し軽くなるかもしれません。
現在、精神科治療あるいは心理的支援を受けている方は、担当医あるいは担当心理士と定期的に連絡をとることをおすすめします。状態の悪化に備えて、どのような対策があり得るかを話し合っておくと良いでしょう。
American Psychological Association (2020). Keeping Your Distance to Stay Safe.(日本心理学会訳 「もしも『距離を取ること』を求められたなら:あなた自身の安全のために」)https://psych.or.jp/about/Keeping_Your_Distance_to_Stay_Safe_jp/)
Centers for Disease Control and Prevention (2020). Emergency Responders: Tips for taking care of yourself.(https://emergency.cdc.gov/coping/responders.asp)
日本赤十字社 (2020). 「感染症流行期にこころの健康を保つために」シリーズ (http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/200327_006138.html)
東京大学 (2020). オンライン授業・Web会議ポータルサイト.(https://utelecon.github.io/)
学生相談ネットワーク本部(学生相談所、精神保健支援室(保健センター精神科)、コミュニケーション・サポートルーム、なんでも相談コーナー)は、2019年10月から相談支援研究開発センターに改組されました。また、新センターでは、グローバルキャンパス推進本部との連携により、留学生を対象とした相談・支援機能の強化にも取り組んでいます。学生対応にあたって、何かお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。
相談支援研究開発センター(Center for Research on Counseling and Support Services;http://dcs.adm.u-tokyo.ac.jp/)
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して
原則としてZoom相談実施中
(2020年12月1日追記)
21/05/13 | 学生相談所宛のメールに関するお知らせ |
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21/03/01 | 学生相談所・オンラインワークショップ 四角い頭を丸くする? ―考え方の選択肢を増やす練習― |
20/12/16 | 年末年始閉室期間のご案内(本郷・柏) |
20/11/27 | 相談予約が取りづらくなっています |
20/11/24 | 学生相談所・オンラインワークショップ リラクセーション ―気づいて,手当しましょう― |
21/04/16 | 『一つぶよ』 |
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21/02/28 | 分離不安について(ご両親へ) |
21/01/08 | よろしくお願いいたします |
20/12/25 | リラクセーション・ワークショップを終えて |
20/12/22 | よろしくお願いいたします |