合同科学委員会(JSC= Joint Scientific Committee)
合同科学委員会(JSC)は、研究活動に必要な国際的連携を組織化するとともに、 WCRPの全般的な科学的な基本指針や目標を策定することを責務としている。 国際的連携の組織化は、ジュネーブのWMO本部に常設の合同計画スタッフ(JPS = Joint Planning Staff)と、WCRPの中核となる5つの主要プロジェクト(それぞれ科学推進グループがある)に 専属の各国際プロジェクトオフィス(IPO = International Project Office)の補佐により取り組まれている。 JSCを構成する18名のメンバー(表1参照)は、3つのスポンサー機関 (WMO, ICSU,IOC)間の 合意の下に選出され、大気、海洋、水文、極域の各科学の気候に関連した分野を代表しており、隔年ごとに再編される。
JSCのメンバーには、WCRPを先導するとともに、WCRPの新たな戦略的枠組み: 「地球システムの調整された観測と予測(COPES = Coordinated Observation and Prediction of the Earth System)[PDF:1.83MB] 」(2005〜2015年)を見守るという役割もある。JSCは、COPESの発展と実施を導く上での全般的な目標・目的を考慮することや、 それらをWCRPの実績の評価基準として用いることをその責務としている。
JSCの会合では、今後のWCRPの主要な目標・目的にむけての進捗状況に、とりわけ焦点が当てられる。 COPESの枠組みの下では、JSCからの評価や提言が不可欠な、特定の議題や問題に焦点を当てる機会が増えると考えられる。 特に、各プロジェクトは、全ての時間スケールに渡る解析、原因特定、予測、評価に関連した研究の進捗状況について、JSCに毎年報告することになっている。
表1:JSCの構成メンバー(2009年1月1日現在)
(http://wcrp.wmo.int/About_Governance.htmlより)
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