南房総市で幼保一元化が具体化するとの通知が届き、幼稚園は降園時間が早くなってしまいました。そのため、私をはじめ、ほかの保護者の多くが、勤務先のシフトの変更をせざるを得ないのが現状です。
4月から学童保育ではなく、預かり保育が実施されますが、降園時間が早くなったため、今まで以上に預かり保育のお世話にならざるを得ません。暮らしぶりが豊ではないため、少しでも家計の足しになればと思い仕事に出ておりますが、預かり保育料が今までの学童保育料より高くなってしまうので、経済的に苦しくなります。子育ての親の負担を軽減するための環境づくりにおいて、精神的、時間的な援助の反面、経済的な負担がかなり重くなってしまいます。実施前に今一度ご一考くださいますようお願いします。
回答
当市においても、仕事を持つことによって保育に欠ける家庭が増加し、長時間保育へのニーズが高まっていることもあり、幼稚園・保育所のあり方について検討し、就学前の教育・保育を一体として捉え、幼児教育・保育・子育て支援を総合的、一体的におこなう幼保一体化に取り組んでいます。
文部科学省の示す幼稚園教育要領では、幼稚園の1日の教育課程に係る教育時間は、4時間を標準とすることとされています。このことから、市内幼稚園の保育時間を午前9時から午後2時までに統一していくこととしました。
しかしながら、当市では、本来であれば保育所に入所すべき保育に欠ける幼児も含め、9割を超える4・5歳児が幼稚園に入園しています。現在、千倉地区以外の保育に欠ける幼稚園児は、小学生を対象とした学童保育で便宜的に保育を受けている状況です。
そのため、平成24年4月より幼稚園保育時間の前後に幼稚園児を対象とした預かり保育を実施し、保育所と同様に午前7時30分から午後6時までお子様をお預かりする体制を整えます。同時に、現在の学童保育にはありませんが、1日利用コースを新たに設け、保護者の皆さんから寄せられる多くの要望に応えています。
なお、預かり保育料につきましては、保育所と同様の時間、保育を行うことから、保育所に入所した場合にかかる保育所保育料の平均金額等を参考に設定しております。保育所保育料は所得に応じて異なりますが、預かり保育料は同一となりますので、生活保護世帯および市民税非課税世帯については免除するなど、預かり保育料の減免を実施し、経済的負担の軽減にも配慮してまいりますのでご相談ください。
今後も、望ましい就学前教育・保育の推進を図り、子どもたちが健やかに育つ環境づくりに取り組んでまいりますのでご理解ご協力をお願いいたします。