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[2013年12月1日]
地産地消を推進する市と市地産地消推進協議会(川名 浩司委員長)では、南房総食材を使った料理コンテストを2009年度から実施しています。この料理コンテストに応募されたレシピを商品化できる方を募集したところ、市内で惣菜店を営む(有)青倉商店にて、この度、料理コンテスト2011の優秀賞3レシピがお弁当として商品化することになりました。
南房総食材を使った料理コンテスト2011で優秀賞を受賞した3作品をひとつのお弁当に集めた、南房総のご当地カレー弁当です。
優秀賞 「サンガのカレー丼/落合菜南美さん(白浜小学校6年)」
優秀賞 「ワカメゴハンの夏野菜カレー/小柴遼太郎さん(富浦中学校1年)」
優秀賞 「南房総グリーンカレー/早川空良さん(丸小学校6年)」
『南房総グリーンカレー』(写真左上下)
洋風ホワイトカレーに南房総の特産品「菜の花(食用なばな)」のペーストを混ぜ込みました。菜の花のほろ苦さとホワイトカレーのまろやかな味わいが絶品です。ご飯はクチナシの色素で黄色く色付けしています。
南房総は食用なばなの生産量日本一です。春の訪れを告げる野菜として知られ、葉も茎も花蕾も全て食べられます。
『サンガのカレー丼』(写真中央上)
南房総の郷土料理さんが(さんがら)を和風のカレー味に仕上げました。和風のさんがにきざみレンコンが入り、シャキシャキした食感がたまらない逸品です。
さんがとは、アジ等の地魚に大葉・ネギ・しょうがの野菜・薬味を入れ、たたき、焼いた料理です。3つの辛い野菜・薬味から「さんがら」という名前になったといわれています。「さんが」は「さんがら」の別名です。
『ワカメゴハンの夏野菜カレー』(写真右上下)
ご飯にみじん切りにした南房総特産の「大葉わかめ」としょうがを混ぜ込み、デミグラスソースで仕上げた欧風のカレーに合わせました。大葉わかめの甘さとしょうがのさっぱりした味わいが酸味のあるカレーによく合います。
大葉わかめは、ヒロメとも言われ、全国でも3ヶ所しか水揚げされておらず、南房総はその中のひとつです。地元での流通がほとんどで、なかなか手に入らず希少価値の高い食材のひとつです。
『季節の地元野菜(蒸し又は茹で)とミニさんが焼き』(写真中央下)
カレーのつけ合わせとして、南房総の野菜と青倉名物のさんが焼きを入れました。カレーの具として、箸休めとしてお楽しみ下さい。季節により野菜の内容が変わります。
昨年も好評だった手書きイラスト入りの掛け紙がお弁当に付いています。
イラストを描いてくれたのは、昨年と同様に館山市でイタリア料理店「オステリア・ベッカフィーコ」を営む田邉裕美子さんです。南房総の豊富な食材にひかれて、こちらにお店を開いたとのこと。田邉さんは、大学在学時に美術を学び、後は独学で絵画の勉強をされてきました。昨年に引き続き今年も是非お願いしたいと話したところ、「また参加できてうれしいです。」と快く引き受けていただきました。
ペンで描かれた丁寧な描写と透明水彩絵具のやさしい色彩は子どもたちの考えたお弁当にピッタリです。
今年は、ご飯に大葉わかめやしょうが混ぜ込んであり、かなり細密に描写していただきました。
平成23年11月27日(日)に行われた第3回南房総市産業まつりの地産地消ブースで、この地産地消カレー弁当がお披露目されました。
当日は「房総お宝カレー弁当」50個の限定販売でしたが、昨年と同様に子どもたちの考えたレシピが商品化したということや、地元新聞に記事が掲載されたということで多くの市民に関心を持っていただけました。
更に今年は、レシピを提供してくれた子ども達に商品の完成報告とお礼を兼ねて、開発したカレー弁当をプレゼントする企画を実施しました。スポーツの大会等で会場に来られなかった方もいましたが、ご家族が代わりに受け取りに来られ、子ども達全員にお弁当が届いたと思います。
青木則文部長(青倉商店)は「夏休みに子ども達が一生懸命がんばった成果を形にすることができて、また、喜んでもらえてうれしい。これから、南房総市内だけでなく、様々なイベントに参加してPRしていきたい。」と話していました。
「房総お宝カレー」は、産業まつり以降も(有)青倉商店の直営店(道の駅富楽里とみやま2F)にて、土日・数量限定で早春の観光シーズンに向け販売されることが決定しました。(平成23年12月現在)
開庁時間:午前8時30分〜午後5時15分(土曜・日曜、祝休日、12月29日〜1月3日を除く)
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