滞在中は、ケンブリッジ大学のサステイナビリティを向上させるための活動を行っているEnvironment and Energy Sectionという部署でインターンシップを行いました。インターンシップ内容は、ケンブリッジ大学におけるサステイナブル調達のガイドラインを改訂するというものでした。インターンシップなので、職場にデスクが与えられ、そこでサステイナブル調達に関する業務を行いました。インターンシップ制は私とケンブリッジの学生2人の合計3人でしたが、みなそれぞれ異なる業務を行っていました。私は、現在のケンブリッジ大学のガイドラインや他大学の調達ガイドラインを読みながら改善点を考え、職場における上司や調達を担っている部署と話し合いながら新しいガイドラインを作成しました。
The main reason that I applied to go to study in Delft University of Technology is because the lectures they give are what I long for. My research topic is about ship motions and control theory, which requires solid foundation of hydrodynamics and hydromechanics. However, with the background of mathematics and statistics, I felt that self-study of those theories could not support my research furthermore; therefore I needed to make a systematic study as soon as possible.
The Maritime Technology in TU Delft has a great academic reputation in worldwide. The courses provided by them are in a board ranges of subjects, such hydrodynamics of floating structures, ship maneuvering and motion control. Among them, I selected several lectures that connect to my research closely. For instance, Hydromechanics of Special Ship Types given by Prof.Keuning; Ship Movements and Ship Control 3 given by Prof Huijsmans; Offshore Hydrodynamics given by four professor with respect to different topics. Most of those courses also have tight band with each other, following step by step explanation and well organized structure, concepts and theories which are abstruse in the beginning turn out to be understandable.
It is until I came back Japan, I finally noticed the progress that I have made during the exchange period. It obviously enhanced my confidence and enthusiasm on my further research.
Hereby, I would like to express my sincere appreciation to the ‘Go-Global Scholarship Program’. Without the kind financial support it would be hard for me to pursue the study in the Netherlands. Thank you very much!
国際関係論に関して世界をリードするUCLのDepartment of Political Scienceに在籍し、国際関係論を学び直しながら環境学と政治学についての知見を新たに深めていくことで、当初の目的を大いに達成できたと感じています。国際環境政治学、政治学理論、国際組織、国際安全保障の4つの授業を履修し、それぞれ講義とセミナーを受け、そして私にとってはかなりの負担となったいくつものエッセイに取り組みました。国際環境政治学で環境問題を扱ったのはもちろんですが、その他のどの授業においても「環境/Green」という切り口が用意されていたのが、この上ない好機でした。結果的に、国際政治での環境問題に関する交渉そのものだけでなく、政治哲学的に一貫したGreen Ideologyの在り方、環境問題に関する協力を可能にする国際制度論、安全保障学の枠組みにおける環境問題の脅威の位置づけなど、環境問題の解決に向けた行動の理念的な土台となる諸観念についても、大量の文献を読んで学習することができました。また、授業のほかにも、学内の様々な部署が開催しているイベントやシンポジウムに参加することで、現地で環境問題がどのように認知されているのかを目にすることもできました。
Harvard Medical School Exchange Clerkship Programに参加し、Harvard Medical Schoolの教育病院の一つであるBeth Israel Deaconess Medical Centerの神経内科で一カ月間実習した。ハーバードの医学生の4人班に混ざって、彼らが臨床実習で求められることを全く同様に行った。患者の診察やサマリーの作成・カルテの記載、毎朝の教授回診での担当患者についてのプレゼン、コンサルト症例の診察と症例についての上級医へのプレゼン、カンファやディスカッションへの参加、といったことである。ハーバードの医学生は医療チームの一員として日本の医学生より大きな役割を担っており、全ての患者のカルテを自由に閲覧して記入する権限を持ち、外来や初診でも学生だけで患者を診察することができる。彼らが知識や思考力で東大生より勝っているわけではないが、プレゼン能力を重視する教育からは学ぶことが多かった。
2013年9月から11月までの二ヶ月間プリンストン大学天体物理学科(Department of Astrophysical Sciences, Princeton University)に交換留学生として滞在した。プリンストン大学は筆者が専攻とする宇宙物理学を始め、特に物理学、数学の分野において世界のトップに位置する教育機関でもあったので、留学する以前から興味を寄せていた。その上、筆者にとって「留学生」として海外の大学を訪れるのは初めてであったので、多くの有意義な経験をさせていただいた。
現地における大学生活は、宇宙物理学を学ぶ者としては非常に刺激的な毎日であった。天体物理学科においては、宇宙物理学における第一線の研究者たちが大学に訪れ、自身の研究を発表するセミナーがほぼ毎日開催される。最新の研究内容を基に議論が行われるセミナーは、日本にいたときには体験出来なかったもので、とても新鮮であった。そしてこの二ヶ月間、Eve C. Ostriker教授と富田賢吾博士研究員の指導の下、星形成領域における磁気流体シミュレーションに関する研究を行った。先生方は未熟な筆者に一から丁寧に指導してくださり、彼らと交わした議論から得た知識はこれからの自分の研究生活において礎になると確信している。
天体物理学科に留まらず、プリンストン大学の環境にも非常に感銘を受けた。プリンストン大学は1746年に設立され、一時は国会が設置されたこともある歴史的な場所でもある。歴史を感じさせる建物の中、近代的な図書館もありつつ、調和のとれた風景が広がっていた。自然も多く、落ち着いて研究に取り組むことの出来る環境であった。プリンストンという街そのものの中心がプリンストン大学であり、市街地も大学周辺に位置している。大学から数分も歩けば住宅街と森が広がっている。折しも筆者が訪れた頃は秋から冬への変わり目であったので、紅葉が美しく、時には鹿が道路を歩いているのにも出くわした。また、大学の近隣には、かのアインシュタインが過去に在籍していた高等研究所(Institute for Advanced Study)もあり、筆者もセミナーを聴講するため何度か足を運んだ。まさにプリンストンにある研究機関が街と一体化しており、一つの巨大な学術都市をなしていた。
私の研究は、ブラジル連邦共和国サンパウロの警察官が、何を「良いこと」、「悪いこと」と意味付けているのかを、警察の日常活動の観察を通して探るものです。ブラジルの治安問題については、ブラジルが国際的な注目を集めるようになる中で、日本でも報道される機会が増えたように思います。学部時代に初めてブラジルに渡航した私は、日本と比較した治安の悪さに驚き、日本との格差に怒りを覚えたものでした。それが私の研究の原点です。
現在、いただいております奨学金を使って、米国・イェール大学の社会学部に滞在中です。滞在の最終目標は、博士論文の完成です。昨年までサンパウロで2年半程のフィールドワークを行い、現地で得た資料を論文にまとめ上げる段階にきています。イェール大学滞在の大きな理由は、このまとめ作業の指針となる理論的立場である「文化社会学」(Cultural Sociology)について学べることです。受入教員のJeffrey C. Alexander先生は、「文化社会学」を提唱する中心的人物で、本日もそのセミナーに参加し、同僚の研究について議論をしてきたところです。