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先輩ナースの声
先輩ナースの声
堺市立総合医療センタートップページ > 看護局 > 先輩ナースの声
外来や病棟に勤務しながら、いろいろなチーム医療や専門分野で活動しています。
それがやりがいに繋がり活き活きと働いている、そんな私たちの輝いている姿を見てください。
昔は、狭心症・心筋梗塞・心不全などの心臓病は運動制限が普通でした。しかし、最近は適度な運動は血圧を下げる効果があることや、運動により心臓の働きに余裕が出来て症状(胸痛)の改善をさせること、心肺機能が高まり再発予防に効果があること、心不全の症状改善に有効であることがわかってきました。そこで、現在は心臓病で入院し状態が落ち着いた早期から適切な運動を実施し、心臓をリハビリして退院後も健康的で不安のない日常生活を送っていただけるよう心臓リハビリ外来を開設しています。
私は週3回病院のリハビリ室で、自転車(スポーツジムなどでみかける自転車です)を決められた負荷量で30分間こいでいただく患者さんの、心電図やバイタルサインの変化を観察しています。そして胸部症状出現時の対応や、運動負荷量の内容を状態に合わせて考慮しています。また生活指導を実施し、減塩生活や体重管理の重要性などを説明しています。指導やリハビリ実施にあたっては、看護師だけでなく、医師・理学療法士とともにカンファレンスを行いチームで患者さんの看護にあたっています。
心臓リハビリ外来
乳がんは、女性の象徴・自分の姿に大きく関わる乳房の病気です。そのため患者さんの今の生活の質を維持しながら治療継続していくことが大切です。当院では、医師・薬剤師・理学療法士・看護師のスタッフでチーム医療を目指しています。チームメンバーの看護師の役割として、3つ大切にしていることがあります。1つ目は、外来診療と入院診療の継続看護の充実です。現在、私は週1回水曜日に乳腺看護外来を担当し、乳がん告知直後から手術前の患者さんとの面談をおこなっています。患者さんにとっての乳房への思いに耳を傾け、治療に関する正しい情報提供を心掛けています。2つ目は、自己決定した治療への支援です。患者さんには、乳がん告知後の不安・葛藤を自身の力で乗り越え、自分の姿の変化を受容していく時期が訪れます。そこで患者さんの生活の質の向上を目指し、補整下着のフィッティングルームを開設しました。そこでは、術式に応じた補整下着・水着や入浴カバー等を紹介しています。3つ目は、補助治療中の支援です。術後も退院されてからの患者さんは、放射線治療やホルモン療法等の治療を数年間受けなければなりません。患者さんは再発への不安を抱えながら、病気とともに生活をされています。外来受診時に状態を確認し、時には電話対応をおこなって、術後の不安への軽減に努めています。
乳腺チームで頑張るナース
私は、呼吸器・腎代謝・総合内科からなる8B病棟で緩和ケアチームのリンクナースとして勤務しています。8B病棟には緩和ケアを必要とする患者さんも入院しています。看護師は患者さんに一番身近に接しており、患者さんの安楽に対して敏感であり大事にしています。痛みに対する観察を密に行い、患者さんの苦痛が少しでも軽減できるように早めに対応していく必要があります。そのため、リンクナースとして病棟では主に、麻薬の管理方法や使い方、副作用の対策方法、観察のポイントなどについて勉強会を行っています。がんの患者さんへの対応で困った時などの相談役になったり、主治医への報告や連絡、相談も行っています。誰でも同じように患者さんに対して援助ができるように、日々学んでいます。
毎週水曜日に緩和ケアチームの病棟ラウンドがあり、月1回定例会がありますが、そこでは、病棟の患者さんの疼痛コントロールの状況などをみんなで話し合い、適切な緩和ケアが行われるようにしています。また、今年から新たに、マッサージの方法について緩和ケア認定看護師に指導を受けながら技術の習得に努め、患者さんに実施できるように日々励んでいます。
緩和ケアでは痛みや症状のコントロールがうまくいかず悩むこともありますが、痛みや症状のコントロールができ、楽になった時に患者さんが見せてくれる笑顔が励みになっています。
緩和ケアチームで頑張るナース
緩和ケアチームで頑張るナース
"今や二人に一人ががんにかかる時代"と言われています。患者さんが日常生活を送りながら治療を続けたいという希望と、様々な背景から外来化学療法の件数は増加傾向にあります。有効で安全な外来化学療法を実現するには、有望な抗悪性腫瘍薬の開発のみならず、それらをマネージメントする医療スタッフの育成と組織作りが重要です。私達は、異職種のパワー集結による『チーム医療』の積極導入により有効で安全な外来化学療法の実現を目指しています。知識の向上に務め、専門性を高める為スキルアップを目指し、次々と開発される薬剤、それらの副作用について毎週1回定期的に勉強会を行い、さらには他職種とのカンファレンスで情報交換や検討会をしています。今は、チームで地域連携パスに取り組んでいます。
私達は、患者さんにとって「心強い味方」の看護師でありたいと日々奮闘中です。このホームページを通じて化学療法に対する興味や関心をもたれた方は、是非うちのATC(外来化学療法室)のチームとして一緒に頑張りましょう!
-皆さん、ACLSに参加しませんか-
私が勤務する消化器病センターは、大量吐血や下血で急変の可能性がある患者さんが入院されています。入職時から苦手意識のあった急変を克服しようと、院内認定救急看護師養成コースに参加しました。それからACLSに興味を持ち、今では年3〜4回院内で行われるACLSコースに、インストラクターとして参加しています。そこで、院内外から集まるモチベーションの高いインストラクター達と出会い、お互いに刺激しあいながら、新人看護師や初期研修医にインストラクションをしています。ACLSコースは、お互いに顔も知らなかった医師・看護師が、緊張しながら協働して蘇生する時間や、昼食・おやつなどリラックスできる時間を一緒に過ごすことで、コース終了時には、非常に仲も良くなり信頼関係が築けてきます。
ある時、3年目の看護師が急変時に初めて胸骨圧迫を実施し、「1年目の時にACLSコースに参加してよかった。急変には何度か当たったけど、今回初めて胸骨圧迫をしました。教わったとおりにできてよかった」と言われ、私達の活動が無駄でなかったと思いました。急変はいつどこで起こるかわかりません。一人でも多くの看護師が、いつ急変が起きても慌てず冷静な対応が出来るよう今後もサポートしていきたいと思います。
私は消化器センターで副師長をしながら、DMATの隊員として活動しています。DMATとは「災害急性期に活動できる、機動力のある専門的トレーニングを受けた医療チーム」です。岩手宮城地震のときにTVで映っていたのを見た方もおられるかもしれませんが、従来の医療救護班の活動とは違い予防できる被災者の死の回避につながるよう、救命の観点から可及的早期に活動することです。当院には、この専門的トレーニングを受けた看護師6名(1名は助産師)、医師4名、ロジスティック4名がDMATとして厚生労働省に隊員登録されていて、突発的な自然災害発生時や集団災害発生時、震度6弱以上の地震発生時には、厚生労働省から個人の携帯電話にメールが送られてきます。災害医療においてとても重要なのはチームワークなので、会議と懇親会を定期的に開催しています。また、大阪府や堺市が主催する防災訓練や近隣である関西国際空港での消火救難訓練にDMATとして参加したり、病院内のトリアージ訓練等を行ったりしています。DMATの活動は基本ボランティアですが、病院内を写真のようなDMAT装束で歩いていると、「出動?がんばれ!」と声をかけてくれる方も増えてきました。このような病院職員の温かい声援を受けて「いつでも出動できるDMAT」を目指し頑張っています。
私は、呼吸器内科、腎・代謝内科病棟で勤務しています。今年、院内糖尿病チームに参加させて頂いています。メンバーは、内科医師を中心に、様々な分野の職種で構成されています。それぞれの分野のスペシャリストの人と毎週行われている糖尿病回診、月1回の全体ミーティングに参加する中で、看護とは違う専門的な視点で糖尿病患者さんを捉えていることに出合いました。各職種の人達と協働する中で、看護の専門性とは何なのか、看護の視点とは一体どういう部分なのかを改めて考える機会となりました。また、院内糖尿病チームは、一昨年から市民健康講座の開催をしており、市民の皆様に糖尿病についての知識を広めつつ、私自身も市民の皆様から刺激と勇気をもらっています。このように、看護師としてチーム医療に参加することは、私自身も看護師としてその職種の深さを探求し、自分自身の成長に繋がるのではないかと考えて日々、頑張っています。
糖尿病教育チームで頑張るナース