発熱
公開日:2023年07月10日
最終更新日:2024年12月24日
この記事を監修したドクター
東京都立病院機構 がん・感染症センター 都立駒込病院 緩和ケア科医長鶴賀 哲史 先生
体温が何度以上になったら発熱?
発熱とは、体温が上昇している状態のことを言い、正常な体温=平熱(へいねつ)は36.5°C前後で、正常でも37°Cを超えることはあります。医学的には、測定部位によって発熱の定義が異なりますが、口腔温(口内)では37.5°C以上、腋窩温(わき)では37.0°C以上、直腸温では38.0°C以上が発熱とされます。
体温は朝低くて夜に高いことが多く(日内変動)、生理のある女性の場合には排卵期から月経までの期間は体温が高くなることがあります。
発熱の原因は?
ウィルスや細菌、真菌などの感染症の他に、膠原病などの炎症を伴う自己免疫疾患、悪性腫瘍、薬剤、脳血管障害や内分泌疾患、薬剤に対するアレルギーなどが発熱の原因となります。
発熱した時の受診の目安は?
大人の場合は39°C以上の発熱、呼吸困難、意識障害、けいれんがある、水分が取れないといった場合は直ちに病院を受診してください。また、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザウイルスなどが疑われる場合も受診が必要です。
高熱や重篤な症状がみられなくても、発熱が長引いたり、体力の低下を感じたりした場合にも受診が必要です。
また、子ども(特に乳幼児)の場合は大人以上に急激に体温が上昇することがあります。全身が熱い、機嫌が悪い、ぐったりしている、哺乳ができない、嘔吐、発疹、けいれんなどの症状がみられたら医療機関に相談しましょう。
発熱した時の対処法は?
一時的な対処法としては、こまめな水分補給、食べやすい物を選んで栄養補給、十分な休息と安静、解熱鎮痛剤の使用などがあります。熱が高い状態は体に大きな負担が掛かることから、無理をせずに市販の解熱鎮痛剤の服用を検討しましょう。
解熱鎮痛剤の選び方について、詳しくは厚生労働省ホームページをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00404.html
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