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なぜ優秀なリーダーほど部下を潰すのか 『宇宙兄弟』から学ぶ本当に強いチームの作り方

10/22(水) 12:00

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目標設定で陥りがちなミス

チクセントミハイ氏が、『ビズジン』という事業開発者向けのウェブメディアで語ったインタビューによると、125年間、赤字を計上していたスウェーデンの州営交通会社が、マネージャー全員に部下のフロー面談を実施させました。

フロー面談の内容は、
「その部下が仕事に飽きていないか?」
「自分の仕事に不安を感じていないか?」
「フローでいるか?」
を中心にヒアリングします。

その結果に基づき、それぞれに合った仕事や仕事環境、トレーニングなどを調整したところ、仕事をさぼったり、仮病で会社を休んだりする従業員が激減し、生産性が向上。
1年後に黒字となったのです。

このフローマップは、マネジメントクラスの人だけでなく、チームのメンバーも共有・理解することでより活用できると思います。

たとえば、こんな会話が生まれるようになるかもしれません。

「あなたは今、フローマップの、どのエリアにいると感じる?」
「私は今、不安ゾーンにいます」
「そうなんだ。じゃあ、どんな能力・スキルを学習すればいいと思う?」

または、
「私は今、退屈ゾーンにいます」
「では、目標設定を少し上げてみよう。あなたは、どんなチャレンジをしたい?」

これからしばらく不安な時期が続くけれど、能力が上がればきっと、フローゾーンに入るよね。
だから頑張ろう」

などと、共通言語として会話ができれば、お互いの信頼関係が築けるはずです。

注意すべき点は、不安ゾーンからフローゾーンに入ったからといって、すぐに目標設定を上げてしまわないこと。

せっかく楽しめるようになったのに、また不安ゾーンへと逆戻りし、常に不安な状態になってしまいます。

目標管理制度を取り入れている会社で、離職者が多い、常に不安を感じている社員が多いというのは、まさにこのパターンに陥っている可能性が高いと思います。

目標設定を上げるのは、フローゾーンの(3)を経て、退屈ゾーンへと入ってから。

「あなた(私)は今、退屈ゾーンに入っているのでもう少しチャレンジのレベルを上げてみよう」

この意識を持っているのといないのでは、不安ゾーンでのパフォーマンスも大きく変わります!

僕のワークショップでは、この一連の流れを課題解決ゲームによって実際に体験してもらっていますが、目標設定を人から決められるのではなく、チームのメンバーが自分たちで行えるようになることを目指しています。

自分で目標設定ができて、そのための能力を得る機会が保証されている。

これぞ、最高のチームが生まれる環境だと思います!


【チャレンジと能力のバランスで、仕事は面白くなる! 自分の状態を把握することが大切。】




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