◆だいやまーく東都大学野球秋季リーグ第5週第1日(22日、明治神宮野球場)

青山学院大学が中央大学に延長10回タイブレークの末、競り勝ってリーグ4連覇に王手をかけた。10回2死一、二塁で渡部海捕手(2年・智弁和歌山)が左翼線に決勝の適時二塁打を放った。国学院大学は東京農業大学を9-0で圧倒して5連勝。優勝の望みをつないだ。ドラフト候補の柳舘憲吾内野手(4年・日大三)がリーグトップの3号ソロ。23日に、国学院大が負けるか青学大が勝つと、青学大の5季連続16度目の優勝が決まる。

優勝に王手をかける白球が左翼線に飛んだ。3回以降は無安打だった青学大の3本目の安打が渡部が決勝打。無死一、二塁からのタイブレークが連続三振で2死となったところで初球のスライダーを引っ張った。

「必死でした。初球から強く振れるのが自分の強み。反応できました」

今秋ドラフトの目玉・西川史礁が右手指に死球を受けて初めて欠場した日大2回戦の逆転サヨナラ打に続いて苦境を救った。リーグ3位の打率3割5分7厘で打線をけん引。安藤寧則監督も「あの場面で打てるのはやってきた積み重ね。褒めてやりたい」と2年生捕手の勝負強さをたたえた。

左手甲に受けた死球の影響で前週の亜大戦を欠場、このカードからスタメン復帰した佐々木泰主将は「優勝がかかって雰囲気が重いところがあったが、際のところを我慢し続けて、最後は(渡部)海が打ってくれた」と喜んだ。あと1勝、ドラフト会議前の歓喜も見えてきた。(小原栄二)

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