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バレーボールの新たな「Vリーグ」が19日に開幕し、女子のカノアラウレアーズ福岡が地元で白星スタートを切った。福岡県の飯塚市総合体育館で行われたアルテミス北海道との一戦にセットカウント3―0(25―16、25―12、26―24)でストレート勝ちした。

国内のバレーボールリーグは従来のVリーグを再編し、将来の完全なプロ化と事業規模などで世界最高峰のレベルを目指す「大同生命SVリーグ」と、下部に位置づける「Vリーグ」との2リーグ制で再スタート。昨季Vリーグ3部(V3)で4チーム中3位(8勝7敗)のカノアは11チームで覇を競うVリーグに所属し、上位4強によるプレーオフ進出を目指す。

カノアのスターティングメンバー(第1セット)は、横田希歩(23)、オケケアル・メソマチ(22)、大西風歌(24)、湊ひかり(25)、栗下詩子(25)、宮地佳乃(23)、リベロ・上地野乃香(27)。

2人のセッターを巧みに使い分けたカノアが快勝した。第1セットはキャプテンの大西が攻撃を指揮。アランマーレ山形から移籍した身長183センチのアタッカー、オケケアル・メソマチの強打などで主導権を握ると、同セットの途中からコートに入った新加入の27歳、廖苡任(リャオ・イーレン)が速攻を交えながら、さらにテンポを上げたオフェンスで突き放した。

「フウカ(大西の愛称)は決して悪くなかったけれど、テンポが向こうに合い始めていたので、イレイン(廖苡任の愛称)の速いテンポで一気にいこうと」。展開に応じてトスワークでのギアチェンジを狙った森田亜貴斗監督(42)の采配が的中。流れに乗って2セットを連取すると、アルテミスの粘りに苦しむなど劣勢の時間帯が続いた第3セットは廖苡任に代えて大西を途中で再びコートに戻し、ジュースの末に振り切った。

エースアタッカーとしても活躍し、昨季限りで現役を引退した熊本比奈さん(現ゼネラルマネジャー)からキャプテンを引き継いだ大西は「不安もありますが、先輩方に頼りながらやらせていただいています」と周囲のサポートに感謝。「試合の中で(チーム全体の)集中力が切れるタイミングがあるので、私のアプローチの方法を変えて3セット取り切るまでチームを集中させないといけません」と口元を引き締めた。

だいやまーく...ダブルセッターの「♡」...次のページ

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西口 憲一

西口 憲一

編集委員

立命館大学でアメリカンフットボールに打ち込み、「人の心を動かし、心に残るような記事を書きたい」とスポーツ記者を志しました。 1993年西日本新聞社入社。 運動部からスタートし、以来、福岡→大分→福岡→東京→福岡→東京→福岡。 主にプロ野球(ダイエー、ソフトバンク、西武)やソフトボールを取材。1999年ダイエー初優勝、2008年北京と2021年東京の両五輪でのソフトボール金メダル獲得に心が震えました。 現在はバレーボールSVリーグ女子のSAGA久光スプリングスの記事も書いています。福岡市出身。

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