[フレーム]

西スポWEB otto!

「おっ!」でつながる地元密着の
スポーツ応援メディア

だいやまーく西武0―1ソフトバンク(21日、ベルーナドーム)
最後まで手に汗握る展開だった。9回。抑えの松本裕が2死満塁まで攻め込まれたが、最後は7番西川を中飛に仕留めて試合終了。直前の9回に奪った「虎の子の1点」を守り切り、前半戦最終戦を勝利で締めた。

「最後、よう打ちましたね」。試合後、決勝打を放った栗原を褒める指揮官の顔は紅潮していた。ただ、それも無理はない。1―0での勝利は監督就任後、87試合目にして初めてのことだった。

実は以前、小久保監督に聞いたことがある。「10―0」と「1―0」では、どちらが理想の勝利か。答えは後者だった。

理由は明確だ。「トップ(監督)の仕事は迷わず決断を下すこと。その繰り返し」。そんなポリシーを持つだけに、求められる決断が次から次へと訪れる接戦の方が、監督としてのやりがいを強く感じるということだ。

この日が、まさしくそんな展開だった。西武隅田の攻略に苦しみ続けていた8回。先頭の正木が二塁打を放つと、即座に緒方を代走で起用。1死三塁と好機が拡大すると、迷わずギャンブルスタートを指示した。9回1死二塁では打率が2割を切る中村晃を代打起用。いずれも得点には直結しなかったが、迷いのない、芯の通った差配を見せた。

試合後、初の1―0勝利を伝えると「そうなん?」と笑っていたが、充実感があふれた。最高の前半戦最終戦勝利ではなかったか。
(石田泰隆)

おすすめ関連記事

Related otto!

関連otto!

<< 2024年11月 >>
27
28
29
30
31
01
04
05
06
07
08
11
12
13
14
15
16
17
19
20
21
23
24
25
26
27
28
29
30

石田 泰隆

石田 泰隆

記者

1978年6月7日生まれ。 福岡県出身 2011年入社。 プロ野球取材歴20年目。 趣味はメジャーリーグの好プレー集(特に遊撃手もの)を動画で見ること。自身も24歳までプレーしていたほどの野球好き。

Recent Articles

最近のotto!

現在記事はありません。

Access Ranking TOP5

アクセスランキング

  1. 決勝〝前哨戦〟台湾戦に勝利も、侍ジャパンの西武・古賀悠斗の表情が晴れない理由【プレミア12】

  2. 人気歌手に似てる!? 美女レスラー公開の「若い頃の母」に反響続々「確かに似てる」「どちらも美人」「双子みたい」

  3. ソフトバンク、5年ぶりの優勝パレード 甲斐拓也、和田毅さんら選手乗せたオープンカーに福岡市の沿道が沸く

  4. 福岡のご当地〝お土産〟卓球界エースが来日フランス選手に贈ったプレゼントが話題

  5. 「もちろん一緒にやりたい」「悔いのない決断を」 ソフトバンク近藤健介がFA権行使の2人に言及

  1. ソフトバンク、Rマルティネスの獲得見送りへ NPB通算166セーブの守護神 中日との契約満了で獲得調査進めるも総合的判断

  2. 「いい3コマ漫画を見た」大谷MVP発表の瞬間デコピンが...驚きの展開にファン爆笑「面白すぎる」「コント」「表情が実によい」

  3. 巨人がソフトバンクの総額10億円以上を上回る条件提示 国内FA権行使の甲斐拓也が交渉認める 一騎打ちへ

  4. 「残念ながら卒業になります」 ソフトバンク城島健司氏がCBO就任会見でレギュラー番組の降板を明言 「12年も続いてやめるのは残念でありますけど」

  5. 「勘弁して!かわいすぎ笑」柳田悠岐〝本気のコスプレ〟にホークスファン大爆笑「まじで誰笑」「オーラ隠しきれてないです」

  1. 父はプロ野球大物監督、28歳タレントがゴルファー夫と〝初共演〟ショット

  2. 世界一翌日、MVP男の行動に大反響 息子の手を引き向かった先は... ファン「父としてもMVP」「世界一のパパ...涙でる」「最強で最高の男」

  3. 「前妻との息子2人が遊びに...」ダルビッシュの7人子だくさんパーカーが話題に「前の奥様も今の奥様も素敵」「ママ、粋なことされますね」

  4. 真美子さんも着た! 〝ドジャース夫人会〟衣装一般発売開始にSNS「最高の広告塔」「商売上手」「毎回違うの着てたもんね」

  5. ほろ酔いDeNA石井コーチのスピーチが〝泣ける〟と話題に「すべての野球人が聞くべき」「騒いでた選手もちゃんと聞いてる」「居酒屋のおじちゃんだけどいいスピーチ」

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /