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バレーボールVリーグ女子1部(V1)で2季ぶりの優勝を目指す久光スプリングスが4連勝フィニッシュで上位6チームによるプレーオフへ弾みをつけた。11日にSAGAアリーナ(佐賀市)で行われた埼玉上尾メディックス戦にセットカウント3―2(25―22、20―25、28―30、29―27、15―6)で逆転勝ち。既に3位が決まっているレギュラーラウンドを通算18勝4敗で終えた。トーナメントで日本一を争うプレーオフは今月24日に片柳アリーナ(東京都大田区)で開幕し、久光は6位トヨタ車体クインシーズと対戦。勝てば翌25日に2位NECレッドロケッツと対戦する。決勝は3月3日に高崎アリーナ(群馬)で行われる。

久光のスターティングメンバー(第1セット)は、中島咲愛(24)、マッケンジー・アダムス(31)、栄絵里香(32)、長岡望悠(32)、平山詩嫣(23)、濵松明日香(25)、リベロ・西村弥菜美(23)。

2時間47分に及ぶ激闘。4203人の観衆が目にしたのは、久光の選手たちの最後まで諦めない姿だった。第1セットを先取しながら、終盤の6連続失点で第2セットを奪われると、第3セットは最大8点差を追いつかれ、ジュースの末に落とした。嫌な流れのまま第4セットは常に先行を許す展開。失速したまま押し切られそうな雰囲気をはね返したのが長岡だった。セット終盤、むちのようにしならせた左腕から渾身(こんしん)のスパイクを放ち続け、味方を鼓舞。再びジュースにもつれ込む忍耐戦を制すと、視界が開けた。

酒井監督「ファイナルに向けて大きな1勝」

「ホームゲーム最後ということで見えないファンの皆さんの力を思う存分にいただいて、勝ちにつなげられました」。会見での第一声で感謝の思いを口にした長岡はアタックで21点を挙げた自身のパフォーマンスよりも、チーム状態への手応えに触れた。「(シーズン)後半になるにつれて、(先発で)出ているメンバーだけじゃなく、途中から出ている選手の活躍での勝利や、そういう1点が増えてきているのはプラス。このチームが試合を重ねながら成長できている証しだと受け止めています」

埼玉上尾に勝利し、タッチを交わす久光の選手たち(撮影・西田忠信)

前日10日の吉武美佳(20)に続いて、この日は中川美柚(24)が2枚替えで躍動した。相手のブロックを利用してポイントを決めただけでなく、183センチの長身から強打を繰り出すなど9打数4得点。2季前の優勝を知るアタッカーが存在感を発揮した。

チーム全体でのディフェンスも光った。サーブレシーブ成功率は今季最高の75・5%をマーク。守備を統率するリベロの西村が再三の好守を披露すれば、アダムスや長岡も後衛時に体を張ってボールを拾い、つないだ。「このメンタリティーです。ファイナルに向けて大きな1勝になりました」。酒井新悟監督もうなずいた。

【次ページに続く】「戦えるという実感」

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西口 憲一

西口 憲一

編集委員

立命館大学でアメリカンフットボールに打ち込み、「人の心を動かし、心に残るような記事を書きたい」とスポーツ記者を志しました。 1993年西日本新聞社入社。 運動部からスタートし、以来、福岡→大分→福岡→東京→福岡→東京→福岡。 主にプロ野球(ダイエー、ソフトバンク、西武)やソフトボールを取材。1999年ダイエー初優勝、2008年北京と2021年東京の両五輪でのソフトボール金メダル獲得に心が震えました。 現在はバレーボールSVリーグ女子のSAGA久光スプリングスの記事も書いています。福岡市出身。

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