◆だいやまーくソフトバンク秋季キャンプ(16日、筑後)

最速157キロを誇る尾形崇斗投手(24)が、7年目の来季の目標に「フルシーズン1軍」を掲げた。今季はウエスタン・リーグで16セーブを挙げて最多セーブ。今季の開幕前から「球速が3・5キロアップした」と話す直球は、今キャンプでのブルペン投球でも153キロを計測した。自信を深めている直球の球速アップについて、絶対的守護神のオスナの教えが大きかったことを明かした。

1軍でプレーした夏前ごろに「おまえの体なら俺のメニューができる。明日からやるぞ」と声をかけられた。オスナが日々こなすウエートトレーニングは質量ともにチーム屈指。さらに「6時間たてば回復する。ゲーム前にしっかり取り組んで、継続していくことが大事なんだ」と教わった。

「そこからずっとやり続けて、間違いなく効果があった」。10月の巨人とのファーム日本選手権では自己最速の157キロをマーク。オスナには「野球に対しての向き合い方や考え方はすごく影響を受けた部分がある。本当に尊敬できる先輩」と感謝する。

17日で打ち上げとなる秋季キャンプの手応えは十分のようで「ブルペンでも153キロが出ているし、来年は155キロがアベレージになるようやっていきたい」と意気込んだ。最終クール3日目の16日は中田投手コーチにフォークの握りを教わるなど、課題の変化球の改善にも取り組んでいる。

オスナは今オフに新たな4年契約で大筋合意し、来季も抑えを務めることが確実。尾形も今季は2軍で小久保監督に抑えとして起用され、救援投手としての経験を積んだ。「1年間、けがもなく風邪も引かずプレーできたのは初めてだった。来年は7年目で本当に勝負の年。1軍でフル回転したい」。来季はオスナとともに1軍のブルペンを守り、新監督を支える。(長浜幸治)

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長濱 幸治

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