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ソフトバンク津森宥紀、史上初プロ1人目に満塁弾被弾も「いいっすね」 強心臓ぶり発揮で3回0/3を1失点
2020年06月22日 23:36(Updated:2023年11月07日 23:46)
◆だいやまーくソフトバンク1ー5ロッテ(21日、ペイペイドーム)
記録にも記憶にも残るデビュー戦になった。0―0の2回無死一、二塁で先発の二保が中村奨の頭部に死球を当てて危険球退場。工藤監督さえ「無死満塁は想定していなかった」という緊急事態に陥った。ベンチには「第2先発」要員もいたが、松本は前日の20日に登板し、高橋礼も故障明け。首脳陣の選択はドラフト3位ルーキーの津森だ。
突如訪れた初登板。慌ててキャッチボールを始め、ブルペンでわずか5球ほどで肩をつくったサイドスローは、ドタバタの中心にいながら平常心を保っていた。「緊張はなかった。ワクワクというか、抑えてやろうという気持ちの方が大きかった」。経験を重ねた投手でも酷な状況での登板は、この肝っ玉の太さが買われたのだろう。森山投手コーチに「満塁の場面が初登板なんて持っている」と声を掛けられ、マウンドへ送り出された。
相手は昨季ホークス投手陣が打率4割3厘、8本塁打と打ち込まれた井上。津森はチームの天敵を2球で追い込む。自己最速の149キロで勝負に出たがファウルにされると、スライダーが外れてフルカウントに。「四球とかじゃなくて、思いきり投げて打たれたら仕方ないと。それが予想外のホームランになって...」。雄たけびを上げて投じた148キロをバックスクリーンまで運ばれた。
プロ初登板の第1打者に満塁被弾。思わぬ形で「史上初」の肩書が付いた。並の選手ならトラウマになりかねないが、右腕には度胸がある。「自分が1人目ってことですね。いいっすね」。この言葉がはったりでないことを投球で証明した。後続を3人で断つと、3回は1イニングで3奪三振。4回も無失点に抑えた。5回先頭の荻野に右前打を浴びたところで降板したが、プロ入り後の実戦で最長の3回0/3を投げて被安打3、4奪三振で1失点。「〝それ〟以外は良かった」。61球を投げた右腕は「キャンプ以来ですね」と笑った。
強靱(きょうじん)なメンタルは常勝軍団で試合終盤を任される投手になるために重要な要素。指揮官も「投げているボールは見ている限り良かった。必ずこの経験は次につながる」と背番号11に期待する。最初の打者にグランドスラムを食らって「いいっすね」と言える強心臓が、記録にも記憶にも残る第一歩を踏み出した。(鎌田真一郎)
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