◆だいやまーくみやざきフェニックス・リーグ ソフトバンク2―5楽天(29日、生目第二)

ソフトバンクは14安打を放った28日の巨人戦から一転、この日はわずか4安打で楽天に競り負けた。楽天先発の左腕藤井は今季ソフトバンク戦に4試合登板(うち2試合先発)して2勝負けなし、防御率1・32の成績をマーク。3番手の伊藤と4番手の宮森はともに今季1軍で20試合以上投げており、「1軍級」の相手だったこともある。それでも打線の迫力には物足りなさを感じた。

象徴的だったのは見逃し三振の多さだった。相手に奪われた11三振のうち、見逃しは半数以上の6個を数えた。フェニックス・リーグでチームを指揮する小久保監督はこう指摘した。

「ストライクゾーンが結構広かったのは分かっているんですけどね。みんな映像を見て、『あれはボールやった』って言う。1軍の選手もそうなんですけど、そればっかりなんで。やっぱり印象ってあるじゃないですか。実際に(何球かは)ボールかもしれないけど、そこに逃げない方がいいですよね。特にここにいる子たちは」。

ボール球を振らないことは基本中の基本だが、日によってストライクゾーンが微妙に違うことも事実だ。審判がストライクと判断すれば、それを変えるすべを選手は持っていない。微妙なコースと感じればカットするなどの対応力も求められている。

「(笹川)吉康とか1球も振らずにね。(見逃し三振は)印象が悪いよっていう認識はあった方がいいと思う。すべて〝事実〟で判断されるほど、世の中は甘くない、と僕は思う」。時に不条理と感じることがあっても、そこにあらがう力を見せてみろ―。新監督が見守るフェニックス・リーグは若手選手にとってはまたとないアピールの場だ。

30日のDeNA戦(宮崎アイビー)が同リーグのラストゲームとなる。若鷹の反発力を見たい。(長浜幸治)

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長濱 幸治

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