◆だいやまーくみやざきフェニックス・リーグ ソフトバンク2―5楽天(29日、生目第二)

ソフトバンクの大竹風雅投手(24)が小久保裕紀監督の目の前で初マウンドを踏みしめた。6回から2番手で登板し、2イニングを打者6人で完全に封じた。育成右腕の好投に、小久保監督も「初めて見たけど、いい投手。きょうの収穫」とうなずいた。

まずは先頭の入江を三ゴロに打ち取ると、4番永田をスライダーで右飛。5番安田は空振り三振に仕留めた。7回は真っすぐ主体で三者凡退に抑え、計18球で封じた。10月の3軍の韓国遠征に参加し、帰国後に宮崎に合流。「韓国遠征で良かった時のピッチングができればいいと思った。緊張せずに投げることができたのが良かった」と汗を拭った。

東北福祉大から2021年秋のドラフトで5位指名され、22年4月に右肘の靱帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。同年のオフに戦力外となり、育成選手として再契約。リハビリを経て、7月の4軍戦で実戦復帰した。ファーム非公式戦では12試合に登板し、0勝1敗、防御率1・35。20イニングで22三振を奪った。

手術後はリハビリ組で汗を流しながら、先を見据えてフォーム改造にも取り組んだ。「手術する前は負担が大きい投げ方をしていた。動作解析などを聞いてフォームを改善してきた」と力を込める。苦しい日々を振り返って「投げることができず、トレーニングばっかりで先が見えない。モチベーションも上がらなかった。正直言って楽しくなかった」と胸の内を明かした。ようやく実戦を重ねられるまでになり「投げられる喜びと(フォームづくりなどを)一からやってきたので、もっと次へという気持ちが出てきた」と充実した表情を見せる。

小久保監督は「筑後でいつもウエート場にいた」とリハビリの過程を見つめていたことを明かすとともに、初めて見た投球についても「面白い。期待以上というか、戦力になれそうなものは見えた」とうなった。

手術前の自己最速は150キロだったが、努力の成果もあり、術後には152キロまで更新した。「あまり力まず、この冬、自分をどれだけ追い込めるかが勝負」。支配下復帰という最大の目標に向け、宮崎で確かな一歩を踏み出した。(浜口妙華)

• ソフトバンク、台湾ウインターリーグに風間球打、盛島稜大ら派遣

  ソフトバンク、台湾ウインターリーグに風間球打、盛島稜大ら派遣

  2024年11月18日 12:19

• 「実力のなさを痛感するようなシーズン」ソフトバンク、イヒネ・イツアは現状維持 プロ2年目は2軍戦82試合出場も打率1割台

  「実力のなさを痛感するようなシーズン」ソフトバンク、イヒネ・イツアは現状維持 プロ2年目は2軍戦82試合出場も打率1割台

  2024年11月16日 14:05

• 背番号3桁で再出発 ソフトバンク風間球打は育成で再契約「背番号は変わってもやることは一緒」 プロ4年目の来季の巻き返しに決意

  背番号3桁で再出発 ソフトバンク風間球打は育成で再契約「背番号は変わってもやることは一緒」 プロ4年目の来季の巻き返しに決意

  2024年11月16日 13:58

• 開幕前に右足首けがで戦力構想外も「今までで一番濃い1年を過ごせた」 ソフトバンク川原田純平は育成再契約

  開幕前に右足首けがで戦力構想外も「今までで一番濃い1年を過ごせた」 ソフトバンク川原田純平は育成再契約

  2024年11月16日 11:39

濱口 妙華

現在記事はありません。