◆だいやまーくみやざきフェニックス・リーグ ソフトバンク3―1西武(22日、南郷)

ソフトバンクのドラフト3位ルーキー、生海外野手(23)が小久保監督の指名で〝監督〟を務めた。「状況やカウントに応じた判断や、ストライクが入るか入らないかで変わって...。難しかった」と苦笑いした。

4回に川村の中犠飛で同点に追いつき、2死一塁。渡辺陸の打席で一塁走者の増田にスチールのサインを出した。その打席で渡辺陸は勝ち越しの適時二塁打。采配的中だったが、「小久保監督から『走らせてもいいんじゃないか』と声をかけられたので『そうしましょう』と」とベンチでのやりとりを明かした。

さらに、6回2死二塁の渡辺陸の打席。3ボールとなり「小久保監督から『打つか打たないか』と聞かれて、次の打者に打たせたらいいと思って『打たない』のサインにした」。四球を選んだが、小久保監督からは投手は甘い球を投げたいから、次の球を打てにしてもいいといった考え方を聞いたという。

小久保監督はベンチでの生海について「全然動かんかった。(仮に)同点になった時に、この選手をどう使うとか準備はしていたけど」と苦笑いした。

今季は2軍で69試合に出場し8本塁打、打率2割3分3厘。1軍では13試合で打率2割。リーグ戦終盤でノーステップに取り組んでおり、16日のクライマックスシリーズ(CS)のロッテ戦では延長10回1死二塁、代打で出場し空振り三振した。「チームに貢献できずに悔しい。けど、あの三振でノーステップがちょっと分かった。収穫がある打席だった」と振り返る。

この日、監督を経験して「野球って難しい。自分は監督をすることが無理だなと思った。だけど、野球脳というか、いろんな展開で頭を使った方がいいな感じた」。この経験がバットでもプラスになるに違いない。

(浜口妙華)

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濱口 妙華

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