◆だいやまーくみやざきフェニックス・リーグ ソフトバンク5―4楽天(16日、宮崎アイビー)

ソフトバンクの小久保裕紀2軍監督(52)が試合後のミーティングで選手らに〝勝負師のたたずまい〟について話した。

指揮官が問題視したのは、2点リードの3回の守備。1死一塁で楽天・武藤の三ゴロの打球を、西尾が後逸してピンチを招いた。先発左腕の三浦は、続く打者に2点適時二塁打、さらに左前適時打を許して逆転された。守備を終えベンチへ戻るとベンチで西尾が三浦に謝った。このシーンについて小久保2軍監督は「西尾の名前を出して悪かったけど、笑いながら『すみませんでした』なんて、その顔じゃないでしょ。今の子は照れ隠しをするけど、笑っていい場面と悪い場面がある」と指摘した。

そう語る訳はプロ意識にある。「僕らはプロ。プレーを球場やテレビを通して何十万人もの野球ファンが見てくれている。『ベストを尽くしました』というのはアマチュアの世界であって、僕らは、感動や勇気を届けるために高い給料をもらっている。だから、ファンの顔までちゃんと浮かべてプレーしているかと伝えとかないと。1軍もそうだけど、その(笑って謝罪する)顔ができるのが多すぎる」と厳しく語った。

その上で「それは時代や風潮ではない。やっぱり勝負師の顔は、どの時代も一緒。そんな顔にならない。だからって暗い顔する必要ない。ただ、その場で謝罪せなあかん時、普通の顔で歯を見せずに謝罪したら、そっちの方が男の生き方としてはかっこいいみたいな話を(選手に)した」と明かした。(浜口妙華)

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濱口 妙華

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