◆だいやまーくみやざきフェニックス・リーグ ソフトバンク5―4楽天(16日、宮崎アイビー)

ソフトバンクの水谷瞬外野手(22)が、同リーグで恒例となっている〝監督〟を務めた。「(サインを出したのは)攻撃の時だけだったけど難しかった。(本来なら)投手や守備のシフトなど再配も考えないといけないと思ったら、大変な仕事やなと感じた」と苦笑いした。

攻撃中は小久保裕紀2軍監督の横に立って、試合を見つめた。同点で迎えた5回無死一、二塁では川村に犠打のサイン。走者を進めると、続く吉田の右犠飛で勝ち越しに成功した。

7回には先頭打者の西尾が四球を選ぶと、続く緒方には、ストライクが入るまで「待て」のサインを出した。緒方は四球を選び、続く川原田が犠打を決め、好機を広げて追加点につながった。8回にも犠打などの采配を出した。小久保2軍監督は「結構、積極的に動いていた。僕の野球勘とは違うところはもちろんあったけど、それでいい。正解はないんで」とうなずいた。

水谷は「ゲームの世界だったら、それなりに対応してくれるけど、選手の得意、不得意もあると指摘された。カウントに応じて考えて、それでその前に打ってしまったら全然違う感じになる。何パターンも自分の考えを持っておかないといけない」と難しさを強調。それでも「表現はおかしいかもしれないけど(自分の考えに)はまったらやりがいというか、ワクワクという感覚もあった」と笑顔を見せた。

同リーグで攻守ともに成長著しい5年目にとって、初めての〝監督〟は貴重な経験になった。「サインの意図をくみ取ったり、ノーサインの時にはこうしたら面白いんじゃないかと考えたり...。いろいろ見えるものが変わってくるんじゃないかと感じた。また機会があればやらせてもらいたい」。充実感たっぷりの表情だった。(浜口妙華)

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濱口 妙華

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