◆だいやまーくみやざきフェニックスリーグ・ソフトバンク2―1日本独立リーグ野球機構選抜(10日、宮崎アイビー)

ソフトバンクの小久保裕紀2軍監督が、選手を「監督」に任命して実践力などを高める秋ならではの仕掛けを始めた。就任1年目の昨季も同リーグで行っており、この日は海野隆司捕手(26)が指名された。

小久保2軍監督のそばに海野〝監督〟が座った。昨季から続く取り組みは、自分のプレーだけでなく、試合を見ながらチーム全体の流れを考えるようにしてほしいとの狙いがある。

3回無死一塁、川村の打席で〝監督〟がエンドランを仕掛けた。結果は中飛となり、一走が飛び出して併殺に終わった。「スリーワンからのエンドラン。ゴロではなかったけど、あまり無理やり『こう打て』とは言っていないので」と小久保2軍監督は分析した。

1点を追う5回無死一塁では川原田に犠打のサインを出し、逆転につながる好機を広げた。6回2死からは桑原にスリーボールから「打て」のサインを出した。

小久保2軍監督は、事前に〝監督〟に対して代打の切り札を水谷に指名していたことを明かしたが、試合展開もあり、水谷を起用することはなかった。「8、9回の攻撃に(DHの)桑原とかで回ってきたら、と伝えていた。アドバイスしない限りはなかなか動けてなかったけど、そんなにすぐできるもんじゃないんでね」と振り返った。

昨季の同リーグでは内野のリーダーを指名した。今回の狙いについては、小久保2軍監督は「本多(内野守備走塁)コーチには話してみようかなと。発案したのは(昨季の2軍内野守備走塁コーチの)松山さんだけど、この期間中にやるべきことの項目に上げていいと思う」とうなずいた。

フェニックス・リーグの期間について「バッティングコーチから出ているチームとしての課題、個々の課題があるので、しっかりクリアしていく意識だけは強く持ってほしい。ものになるように取り組んでほしい」と選手たちを見つめた。(浜口妙華)

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濱口 妙華

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