◆だいやまーくソフトバンク7―3楽天(3日、ペイペイドーム)

42歳左腕は進化の歩みを止めない。先発したソフトバンクの和田が6回途中3安打無失点、6奪三振の快投で今季8勝目をマーク。昨季の成績と比較すると軒並み昨季の自分を上回った。

【勝利数】7→8
【先発登板数】16→20
【投球回】81回→99回2⁄3
【奪三振数】75→85

シーズン最終先発のマウンドは1ゲーム差の4位楽天との一戦だった。勝てばクライマックスシリーズ進出に王手をかける大一番に、ベテラン左腕は燃えた。「(打者)1回りで(降板して)もいいくらいの気持ちで投げた」。初回から今季最速タイの147キロを計測。三者凡退の立ち上がりをみせると、5回は7番からの下位打線を圧巻の三者連続三振。6回1死から連打を浴びてリリーフ陣にバトンを託したが、文句のつけようがない投球だった。

日本球界に復帰した2016年以来、自身7年ぶりの投球回100イニングまで「あと1人」での降板だったが、「あの場面はもうしょうがない。自分としても納得はしている」とすっきりした表情。藤本監督は「それは頭にあったけどね。まだあと2試合あるし、どっかでいかせることは考えます」と言及。和田本人も「チャンスをもらえたら...、もらいたいなと思います」と笑顔で意欲を口にした。

「松坂世代」では唯一の現役選手となった42歳。年齢を感じさせない投球も、満足することはない。「個人的にはまだまだ物足りない。2桁(勝利)もいけるチャンスはたくさんあった。100イニングも最終的な目標じゃない。先発で投げる以上は規定(投球回到達)が最低条件だと思うので」と闘争心は衰えることはない。

プロ22年目、43歳を迎える来季も現役続行することが確実な左腕。飽くなき向上心がチームの大きな財産となる。(長浜幸治)

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長濱 幸治

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