◆だいやまーくソフトバンク6―0楽天(2日、ペイペイドーム)

ソフトバンクの近藤健介外野手(30)が球団史に名を刻んだ。6回、先頭で鈴木翔の6球目を見極め、今季104個目の四球をもぎ取った。1968年に野村克也氏がマークしたシーズン103四球の球団記録を更新した。

球界を代表するヒットメーカーには四球に対する矜持(きょうじ)がある。「もう、ヒットと同じだと思うし、そこは大事にしている部分。バッターとして、アウトにならなければ(勝負に)負けることはないので。自分の中では一つのチームプレーだと思っている」。

近藤にとってはシーズン103四球をマークした2019年以来、自身2度目の100四球超えだ。これはプロ野球で11人目の快挙となった(1位は16度の王貞治、2位は5度の松井秀喜、3位は3度の落合博満)。現役ではヤクルト・村上、同・山田哲、巨人・丸と並んで最多タイの回数だ。いずれもスラッガーとして名をはせるメンバーに加わり、「恐れ多いですけど...」と笑みを浮かべつつ、「自分の持ち味だと思うので。そこは生かしていきたい」と胸を張った。

自身も現在、リーグトップの85打点、同2位タイの25本塁打とスラッガーへの変貌をみせている。増えていく四球の数こそが強打者の証しだ。(長浜幸治)

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長濱 幸治

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