◆だいやまーく練習試合・ソフトバンク4軍6―1ショウワコーポレーション(20日、タマスタ筑後)=6回表で終了

ソフトバンクの育成4年目、舟越秀虎外野手(22)=熊本・城北高出身=が今季のファーム非公式戦で60盗塁を達成したことを喜んだ。試合前の声出しで「昨日(19日)今年の目標にしていた60盗塁を達成できました」と語るとナインから温かい拍手が送られた。

この日は「9番中堅」で出場し、2打数1安打、1四球だった。塁が埋まっており、盗塁の機会こそなかったが「セールスポイントの足では60盗塁は決めるとシーズンに臨んだ。打率が低くて、後半からスチールの数が下がったけど、目標を達成して練習をやってきてよかった」と笑顔を見せた。

今季はファーム非公式戦に85試合出場し、打率は2割1分3厘。5月に腰を痛めて1カ月ほどリハビリで調整した時期があり、打撃でも苦しんだ。「腰を痛めて思うように野球できず、やっと復帰できたと思ったら打撃の調子は最悪だった。それでも野球は好きなので気持ちを切らさずやろうと思った」と振り返る。

同じ育成選手の助言も力になった。8月ごろ、2年目の仲田から走り方を教えてほしいと頼まれ、一方で舟越は打撃での軸足の大切さについて仲田に教わった。当初は2ストライクに追い込まれたら三振を回避するため当てにいく打撃だったが、仲田にフォームを見てもらいながらともに練習するうちに少しずつ改善。「後半は調子が戻ってきて、打率も上がってきた」と手応えを口にする。

俊足を最大の武器とする舟越だが、打撃を見直し、出塁を増やしたからこそ60盗塁を達成できた。「まだシーズン中。完全燃焼しないように、70、80と次の目標を持ってやっていく」。まだまだ走りまくるつもりだ。(浜口妙華)

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濱口 妙華

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