◆だいやまーく日本ハム0―10西武(10日、エスコンフィールド北海道)

西武の西川が約3年ぶりに適時打を放った。3点リードの3回1死一、三塁、日本ハム伊藤が1ボールから投じたスライダーを捉えて右前打。今年8月22日のオリックス戦でプロ初本塁打を放ったが、タイムリーとなればプロ初出場だった2020年8月16日の楽天戦でプロ初安打初打点となる中越え2点二塁打を放って以来だ。「前回(のタイムリーは)3年前ぐらいですよね。しっかり仕事ができて良かったです」とはにかんだ。

高卒6年目の24歳は21年に2本の犠飛を放ったものの、プロ初安打を最後に62打席連続無安打が続いた。今季初昇格した4月30日の楽天戦で3年越しの安打を放ったが、5月10日に再び出場選手登録を抹消。約3カ月間のファーム生活を経て8月11日に1軍復帰してからも出番は限られている。それでも復帰後先発した13試合のうち6試合で安打をマーク。「相手投手の投球に対して立ち遅れず、タイミングを合わせることが以前より良くできている」と打撃面で手応えをつかんできた。

4日ぶりにスタメン入りしたこの日の相手先発は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した伊藤。「必死に食らいつこうと思って」を2回の第1打席で粘って四球を選び、先制点につなげた。3回の第2打席は直球を待ちながら、1ボールからやや内の入ってきたスライダーに反応。「僕は1打席1打席大事にしたいので、変わらずいつも通りやりました」とうなずいた。

西武の外野陣は蛭間が5連勝中もクリーンアップの一角を担うなどスタメンに定着。ペイトンも上向きで、西川は残り1枠を岸や愛斗と争っている。今季は鈴木や長谷川も一時スタメンで出続けるなど、若手を中心に激しくレギュラーを争ってきた。シーズンは残りわずか19試合。西川は「もうレギュラーを勝ち取りたい。必死に食らいつきたい」とラストスパートを誓った。

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末継 智章

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