◆だいやまーくロッテ4x―3ソフトバンク(23日、ZOZOマリン)

トンネルの出口は、一体どこにあるのだろうか。藤本ホークスが連敗地獄から抜け出せない。2回に先制し、チームとしては29イニングぶりにリードを奪った。直後の守りで逆転されようとも、6回に再び逆転した。

しかも、試合をひっくり返したのは新助っ人アストゥディーヨによる逆転2ランだった。この一発で、12球団で唯一外国人選手に本塁打がなかった情けない記録とも〝お別れ〟。1試合3点以上を奪うのは10戦ぶりで、1イニング複数得点は5試合ぶりと連敗中には見られなかった威勢のいい数字が並んだ。

それでも、チームが手にしたのは今季初のサヨナラ負けだった。しかも、今季6勝1敗2分けと勝負強さを発揮し続けた延長戦での敗戦だ。「言葉にするのが難しい。ただ、こんなに負けてもまだ貯金はある」。三笠ゼネラルマネジャーは懸命に前を向いたが、1969年に15連敗を喫して以来、54年ぶりの11連敗はさすがに重い。

5回81球、4安打2失点で踏ん張っていた先発板東の降板に始まり、2番手田浦から3番手大津へとスイッチしたタイミングなど、結果として継投策が裏目に出た。当然、ベンチは連敗脱出へ懸命に動いたのだろうが、焦りのようなものが伝わってきたのも事実だ。24日のロッテの先発は佐々木朗。次カードのオリックスは山本、宮城が予想される。試練は続く。(石田泰隆)

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石田 泰隆

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