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だいやまーく日本生命セ・パ交流戦 阪神4―1ソフトバンク(16日、甲子園)

阪神岡田監督の差配に屈した感が否めない。1―1で迎えた6回だ。先発和田は先頭の2番中野に左前打を許しながら、続く3番ノイジーを二飛、さらに4番大山も左飛と2死までこぎつけた。

だが、ここで敵将が繰り出した「代打の切り札」原口に左中間を破られる適時二塁打を浴びた。結局、この一打が決勝打となったわけだが、驚かされたのは代打起用が当たったからではない。そこに至るまでの用兵に、納得させられるだけの根拠があったからだ。

この試合の「肝」は5回の選手交代にあった。早くも継投に入った阪神は2番手で登板した島本を5番に入れ、和田対策で先発起用したであろう助っ人外国人のミエセスをベンチへと下げた。

この起用について岡田監督は「和田の球数的にミエセスに次打席が回る保証はない」「5番に投手を入れておけばその打順に好機で回って来た時、右打者でも左打者でも代打を出しやすい」といった理由を挙げていた。

果たして、試合は岡田監督の思惑通りに進んだ。同点で迎えた6回の勝負どころで5番に入れた投手に打席が回り、代打が決勝打を生んだ。これがセ・リーグの野球と言われればそれまでだが、狙いをまんまと的中させるところが嫌らしい。巨大戦力を預かる藤本監督からすれば、経験の差を見せつけられた敗戦ではなかったか。(石田泰隆)

次ページ 本塁打の佐藤輝明を出迎える岡田監督

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石田 泰隆

石田 泰隆

記者

1978年6月7日生まれ。 福岡県出身 2011年入社。 プロ野球取材歴20年目。 趣味はメジャーリーグの好プレー集(特に遊撃手もの)を動画で見ること。自身も24歳までプレーしていたほどの野球好き。

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