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だいやまーく日本生命セ・パ交流戦 広島2―0西武(16日、マツダスタジアム)

今季ワーストを更新する6連敗で西武の借金は13にふくらんだ。広島の左腕、床田の前に9個の「0」を並べ、好投の隅田を援護できなかった。先頭打者を4度出しながら、生かし切れずに、4番のマキノンと5番の渡部が走者を置いたところでいずれもゴロ併殺打。「(マキノンは)当てるのがうまい打者。そこは紙一重ですが...」と松井監督はかばった。

主砲不在の現状が重くのしかかる中、10試合連続で3点以上の得点がない。リーグ、交流戦ともに最下位に沈むチームの中で、ファイティングポーズを崩さない選手がいる。プロ22年目の栗山だ。今年9月で40歳。戦列を離れている盟友の中村と同い年の大ベテランは下を向かない。

「こういう中でも『明日』を楽しみに...『明日こそ』と球場に足を運んでくださるファンの方々がいる。僕たちを信じてくれる人がいる以上、悔しさを持ちつつも、引きずったら絶対にあかん」

プロ通算2200試合出場となったこの日は9回2死から代打で登場し、一塁ゴロに倒れた。「僕自身、結果を出していない。悔しさはある。1試合1試合をしっかりと向き合い、しっかりと準備する」。帰りのバスに乗り込む間際、栗山は2度「しっかり」と繰り返した。(西口憲一)

次ページ 最後の打者になり引き揚げる栗山

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西口 憲一

西口 憲一

編集委員

立命館大学でアメリカンフットボールに打ち込み、「人の心を動かし、心に残るような記事を書きたい」とスポーツ記者を志しました。 1993年西日本新聞社入社。 運動部からスタートし、以来、福岡→大分→福岡→東京→福岡→東京→福岡。 主にプロ野球(ダイエー、ソフトバンク、西武)やソフトボールを取材。1999年ダイエー初優勝、2008年北京と2021年東京の両五輪でのソフトボール金メダル獲得に心が震えました。 現在はバレーボールSVリーグ女子のSAGA久光スプリングスの記事も書いています。福岡市出身。

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