2008 Vol.10 No.2 Japanese
目次
Japanese
第21回日本エイズ学会シンポジウム記録
本稿は、2007年11月28日に行われた第21回日本エイズ学会シンポジウム3の基調講演及びシンポジストの発言を要約したものである。
兒玉憲一、小島賢一... 75
本シンポジウムは、HIV感染における増殖過程を分子から理解し、新たな抗HIV戦略を見いだす研究の現状を紹介することを目的とした。
座長:小柳義夫、森川裕子、発表者:塩田達雄、高折晃史、増田貴夫 Paul Spearman... 79
HIVに対する宿主防御免疫機構について、自然免疫から適応免疫までにわたるいくつかの研究を紹介し、今後の研究の方向性について概説する。
宮澤正顯、増田(恒次)恭子、三浦聡之、滝口雅文、俣野哲朗... 85
総説
予防、治療、ケア、支援への普遍的アクセス 国際社会の目標と日本の役割
2010年までに「予防、治療、ケア、支援への普遍的アクセスを実現すること、これがいま世界のHIV感染症対策の目標とされている。
樽井正義... 88
第8回ECC山口メモリアルエイズ研究奨励賞受賞研究
薬剤耐性HIVに対して高い活性を発揮する新規のプロテアーゼ阻害剤の開発とHIVプロテアーゼ2量体形成機構の研究
本稿では、HIVプロテアーゼの2量体形成機構の研究と2量体形成を阻害する新規の抗HIV剤の開発を主に述べる。
コウ康博... 99
原著
<社会>
わが国におけるHIV母子感染の現況 - 全国の病院小児科へのアンケート調査から –
HIV感染女性から出生する児もさらに増加していく可能性が高く、母子感染(MTCT)を予防することは今後とも重要であると考えられる。
尾崎由和、外川正生、葛西健郎、大場 悟、國方徹也、吉野直人、榎本てる子、戸谷良造、喜多恒和、和田裕一、塚原優己、稲葉憲之... 107