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水道修理で自分でできる範囲はどこまで?業者に依頼すべきトラブルとは?

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水道修理で自分でできる範囲はどこまで?業者に依頼すべきトラブルとは?

水道の水漏れ修理は、自分で対応できる場合と業者に依頼すべき場合があります。

「どこまでの範囲なら自分で修理できるのだろう」「どのようなトラブルなら業者に依頼すべきなのか」など、判断に悩む方もいるでしょう。

この記事では、水道の水漏れが発生したときにまず初めにすべきことや自分でできる修理の範囲、修理業者に任せるべき水道のトラブル例、水漏れを放置していると起きる被害について解説します。

目次
  1. 水道の水漏れのときに初めにすること
    1. 止水栓を閉める
    2. 応急処置を実施する
    3. 大家さん・管理会社に連絡する
  2. 水道の水漏れ修理を自分でできる範囲
    1. 蛇口の水漏れ修理
    2. 便座の交換
  3. 水道修理業者に任せるべき水道のトラブル例
    1. トイレの水道修理
    2. 浴室の水道修理
    3. キッチンの水道修理
    4. 洗面所の水道修理
    5. 洗濯機の水道修理
    6. 天井からの水漏れに関する水道修理
    7. 地中・屋外の水道管の水道修理
    8. 給湯器が関係する水道修理
  4. 水漏れを放置していると起きる被害
    1. 水道料金の増加
    2. カビや雑菌の繁殖
    3. 家や家電・家財への悪影響
    4. 近隣住民とのトラブル
  5. 水道修理を依頼するときの業者選びの注意点
  6. まとめ

水道の水漏れのときに初めにすること

「水道からポタポタと垂れている」「蛇口の根元から水が染み出ている」など、水道の水漏れが発生した場合、被害が拡大しないよう水漏れを止めることが重要です。
水道の水漏れが発生したときに、初めにすべきことを確認しておきましょう。

止水栓を閉める

水道の水漏れに気付いたら、まず止水栓を閉めて水漏れを止めましょう。

止水栓とは、主に水回りの設備付近に設置されている器具です。水を止めたり、水の勢いを調節したりといった役割があります。時計回りに回すと閉まり、一時的に水漏れを止めることができます。
「止水栓の場所がわからない」「止水栓の場所はわかるものの固くて回せない」といった場合は、元栓を閉めてください。元栓を閉めると水漏れは止められるものの、家全体の水が使えなくなることを覚えておきましょう。

応急処置を実施する

水漏れの被害が拡大しないよう、応急処置を実施しましょう。
床が濡れていれば雑巾で拭き取る、水滴をバケツや洗面器で受けるなど、応急処置を実施することで、水漏れによる被害を最小限に抑えられます。
水漏れの箇所を特定できている場合は、防水テープを巻き付けておく方法も有効です。

大家さん・管理会社に連絡する

賃貸物件やマンションで発生した水漏れは、大家さんや管理会社に連絡をしてください。
物件によっては、水道修理業者の指定があったり、修理の手配をしてもらえたりするケースがあります。水漏れの状況を具体的に伝え、大家さんや管理会社の指示を仰ぎましょう。

マンションでの水漏れは、自分だけでなく、階下の住民にも大きな迷惑をかける可能性があるため、迅速な対応が必須です。

水道の水漏れ修理を自分でできる範囲

水漏れの発生箇所や原因によっては、自分で修理することが可能です。自分で修理を行えば、修理業者の手配にかかる手間や費用を抑えられます。自分でできる水漏れ修理の範囲について紹介します。

蛇口の水漏れ修理

蛇口の修理手順や難易度は、蛇口の種類によって異なります。蛇口は、大きく分けて「単水栓」と「混合水栓」の2つの種類があります。
単水栓とは、水またはお湯のどちらか一方だけを吐水する蛇口です。ハンドルを回すシンプルな構造のため、自分で水漏れ修理が可能です。
例えば、ハンドル式の蛇口の根元からの水漏れをしている場合、三角パッキンの劣化が考えられます。修理手順は以下のとおりです。

  1. 水道の元栓を閉める
  2. ビスとハンドルを外し、カバーナットを取り外す
  3. 三角パッキンとワッシャーを外し、新しいものと取り替える
  4. カバーナットを戻しから、ハンドル、ビスの順に戻す
  5. 水道の元栓を開け、水漏れがないか確認する

プライヤーやモンキーレンチなど、最低限の道具を揃える必要はありますが、自分でも比較的簡単に修理ができます。
混合水栓は、水栓金具内で水とお湯を混ぜて吐水できる蛇口です。水とお湯を簡単に使い分けることができ、キッチンや洗面所、お風呂などで主に使用されています。
便利な反面、構造が複雑なため、自分での修理が難しいケースが多いです。レバー式の蛇口や自動温度調節機能付のサーモスタット混合水栓、シャワー水栓の修理は、業者に相談することをおすすめします。

便座の交換

トイレの水漏れトラブルでは、便座の交換が必要となるケースがあります。
普通便座の交換は、難しい作業ではありません。以下の手順で、簡単に交換が行えます。

  1. 便器の裏側の固定ナットを外す
  2. 便座を垂直方向に引き抜いて外す
  3. 次に新しい便座を設置する
  4. 固定ナットを締める

温水洗浄便座(ウォシュレット)の交換も、正しい手順を踏めば自分で行えます。しかし、失敗すると水漏れや漏電、感電を起こすリスクが伴う作業です。狭いトイレ室内で、不慣れかつ危険な作業を行うことは難しいものです。自分での修理に自信がない場合は、無理をせず、修理業者に依頼してください。

水道修理業者に任せるべき水道のトラブル例

水道のトラブルの中には、水道修理業者に任せるべきものもあります。自分で中途半端な修理をした結果、余計な修理費用が発生するケースもめずらしくありません。水道修理業者に任せるべき水道のトラブル例を確認しておきましょう。

トイレの水道修理

水道修理業者に任せるべき、トイレの水道トラブルは以下です。

  • トイレの水が流れない
  • 流した水が止まらない
  • 水を流した時に異音がする
  • チョロチョロと水が流れる音がする
  • 便器内の水位が普段より高い
  • 便器と床の隙間から水が漏れている
  • 温水洗浄便座(ウォシュレット)の修理・交換したい

部品交換といった軽微な修理は、修理費用も安価です。しかし、床板や断熱材、さらには家の土台や骨組みまでに影響が及ぶと、大がかりな補修工事が必要となり、修理費用も高額になるため注意しましょう。

浴室の水道修理

大量の水を使う浴室では、水漏れの被害が深刻なトラブルに発展するケースもあります。水道修理業者に任せるべき浴室の水道トラブルは、以下のとおりです。

  • 排水口が詰まって水が流れない
  • 排水が遅い
  • 水を止めてもポタポタと水が垂れ続ける
  • 水が出ない、または水圧が弱い
  • シャワーホースに亀裂が入った
  • 換気扇から水漏れしている
  • 浴槽のヒビ割れ

被害が拡大すればするほど、大規模な修繕が必要となり、修理費が高くなります。異常を感じたら、すぐに使用を中止し、修理業者へ依頼してください。

キッチンの水道修理

キッチンの水道は、ほかの水道と比べて使用頻度が高いため、トラブルも発生しやすい傾向があります。水道修理業者に任せるべき、キッチンの水道トラブルは以下のとおりです。

  • 排水口の排水が遅い
  • 排水口から水が逆流する
  • 排水管が臭い
  • シンク下の排水管から水が漏れている
  • 蛇口をハンドル式からレバー式に交換したい
  • 複雑な水栓タイプの修理

使用頻度にもよりますが、一般的に蛇口の寿命は10年前後です。状況によっては、修理ではなく交換してしまった方が経済的な場合もあるため、プロの目線で判断してもらいましょう。

洗面所の水道修理

ナットの緩みやパッキンの交換程度なら、自分で修理が可能ですが、以下のようなトラブルは水道修理業者に任せるべきです。

  • 排水パイプや排水管が詰まっている
  • 洗面台下の収納部分で水が漏れている
  • 洗面ボウルが割れて水が漏れている

排水パイプや排水管の詰まりは、市販のパイプクリーナーで解消できるケースもあります。しかし、自分で修理を行っても水漏れが改善しない場合や原因がわからない場合は、水道修理業者に依頼しましょう。

洗濯機の水道修理

洗濯機は、大きくて重量があるため、簡単に移動できません。洗濯機の水道トラブルは、自分で修理するよりも、水道修理業者に依頼する方が安全です。

  • 洗濯機の排水口が詰まった
  • 洗濯機の防水パンを交換したい
  • 洗濯機の蛇口の位置を移動したい

洗濯機周辺からの水漏れが発生した場合、原因を特定することは容易ではありません。水漏れ箇所がよく見えない状態では、自分で修理するのも困難です。適切かつ迅速な修理を行うためにも、水道修理業者に依頼することをおすすめします。

天井からの水漏れに関する水道修理

天井からの水漏れは、目視できない箇所に原因が隠れている場合が多く、専門的な知識がなければ適切な修理はできません。以下のようなトラブルが発生した際には、水道修理業者に依頼してください。

  • マンションなどの集合住宅で天井から水が漏れている
  • 一戸建ての住宅で2階に水回りがあり、その下の1階の天井に水が染みている

天井からの水漏れには、入居者による過失による水漏れと、建物の老朽化や故障などによる水漏れがあります。どちらにしても、早急な対応が求められるため、速やかに修理を依頼しましょう。

地中・屋外の水道管の水道修理

水道管は、住宅内にあるものだけではありません。地中に埋まっているものや屋外にあるものもあり、そこから水道トラブルが発生するケースもあります。

  • 配管が凍結して破裂した
  • 晴れの日でも地面が濡れている
  • 散水栓の周囲が常に濡れている

水道管からの水漏れ原因には、経年劣化や工事による物理的な衝撃、台風や地震といった自然災害の影響などが考えられます。地中や屋外の水道管からの水漏れは、目では見えないため、発見が遅れがちです。 異変に気づいた場合は、水道修理業者に連絡をしてください。

給湯器が関係する水道修理

給湯器が関係する水道修理は、必ず修理業者に任せましょう。
給湯器は、電気・水・ガスを使用します。修理や交換には、液化石油ガス設備士や​​第二種電気工事士といった資格が必要です。無資格で修理を行った場合、内容によっては違法行為となり、法律により罰せられる可能性があります。大きな危険も伴うため、給湯器が関係する水道トラブルは、水道修理業者に依頼してください。
給湯器は、わずかな水漏れから火災や一酸化炭素中毒といった重大な事故につながる恐れがあります。少量の水漏れも放置せずに、速やかに対処しましょう。

水漏れを放置していると起きる被害

水漏れの放置していると、さまざまな被害をもたらします。水漏れの発生箇所や状況によって被害の程度は異なりますが、水漏れを放置していると起きる、主な被害について解説します。

水道料金の増加

水道料金の増加は、水漏れを放置していることで起こる被害の一つです。
たとえ水漏れが少量だったとしても、長期にわたって水が漏れ続けていた場合は、大量の水を浪費しています。水が無駄になるだけでなく、水道料金も高額になり、経済的な負担も増えます。

カビや雑菌の繁殖

水漏れをしている箇所は、ジメジメと湿度の高い環境が常態化しています。カビや雑菌が繁殖し、木材や壁などの建材を腐食する恐れがあります。建材の腐敗は、建物の寿命を縮める要因にもなりかねません。
カビや雑菌の繁殖によって不快な臭いが発生したり、アレルギーや呼吸器疾患など健康被害を引き起こしたりする恐れもあります。

家や家電・家財への悪影響

水漏れの放置は、家や家電や家財にまで悪影響を及ぼします。

水漏れによって、床や壁といった建材だけでなく、室内に置いている棚やソファといった家財も痛む可能性があります。
また、電化製品に水気は禁物です。水漏れにより防水性のない家電製品に水分が付着した場合、漏電が発生する恐れがあります。漏電から火災や感電事故にもつながるケースもあり、非常に危険です。

近隣住民とのトラブル

集合住宅での水漏れは、自宅だけでなく、階下にも被害が及び、近隣住民とのトラブルにつながりかねません。
水漏れにより、近隣住民の家電や家具が損傷したり、生活環境に影響がでたりした場合には、損害賠償を請求される可能性もあります。
水漏れを放置しないことはもちろん、水漏れを引き起こさないよう、日頃から気をつけることも大切です。

水道修理を依頼するときの業者選びの注意点

水道の修理業者は数多く、どこに頼めばよいのか迷う方も多いでしょう。修理費用は業者によって異なり、中には高額な費用を請求する悪質な業者も存在します。実際、高額な費用を請求されるトラブルは全国で多発しています。
水道修理を依頼するときには、以下の点に注意して業者を選びましょう。

  • 見積費用や修理費用、出張費用などを確認する
  • 複数の業者に見積もりを依頼する
  • 会社の評判・口コミを確認する
  • 対応エリアを確認する
  • アフターサービスの有無を確認する

水道トラブルは慌ててしまいがちですが、安易に業者を選ぶことはおすすめできません。冷静になり、信頼できる業者に修理を依頼しましょう。

まとめ

水道トラブルは、まずは止水栓を閉め、水漏れの応急処置を行なったうえで修理の手配を進めましょう。水漏れを放置していると、水道料金が増加したり、カビや雑菌が繁殖したりなど、さらなる被害が広がる可能性があるため、応急処置をしたうえで迅速な対処を心がけてください。
水道の水漏れは自分で修理できる場合もありますが、修理業者に依頼するべき場合もあります。修理方法を間違えると、さらなるトラブルが発生する可能性があります。水漏れ修理に不安がある場合は無理をせず、水道修理業者に依頼しましょう。

執筆年月日:2024年9月

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