テレビアンテナ工事の費用相場は?種類ごとの特徴と価格を解説

• 自宅の修理・リフォーム

1. テレビアンテナ設置工事の費用相場
   1. 地デジアンテナ工事の費用相場
   2. BS/CSアンテナ工事の費用相場
2. テレビアンテナの修理・交換の費用相場
   1. アンテナ修理の費用相場
   2. アンテナ交換の費用相場
3. テレビアンテナ工事のオプション費用例
   1. 部材費
   2. 高所作業費
   3. 出張費
4. テレビアンテナ工事の依頼先
   1. アンテナ工事の専門業者
   2. ハウスメーカー・工務店
   3. 家電量販店・ホームセンター
   4. 個人経営の電器店
5. まとめ

テレビアンテナ設置工事の費用相場

テレビアンテナには、地デジアンテナとBS/CSアンテナがあり、それぞれ設置工事の費用相場が異なります。まずは、テレビアンテナの設置工事について費用相場を見ていきましょう。

地デジアンテナ工事の費用相場

地デジアンテナには主に4種類あり、それぞれ工事費用が異なります。地デジアンテナの種類ごとの本体相場と工事費用相場は、以下のとおりです。

続いて、地デジアンテナの「八木式アンテナ」「デザインアンテナ」「ユニコーンアンテナ」「室内アンテナ」の4種類について詳しく見ていきましょう。

八木式アンテナ

八木式アンテナは、受信感度が高く電波が安定しているのが特徴です。魚の骨のような形をしているアンテナで、ベランダや屋根の上に設置しているのを見かけることがあるかもしれません。屋根裏にも設置できますが、屋根の上や外壁などに向いているとされています。

デザインアンテナ

デザインアンテナは、外壁に設置するタイプのアンテナです、箱型のため目立ちにくいのが特徴です。受信感度は八木式アンテナと比較して弱いですが、デザイン性が高く、家の外観に合わせやすいのが魅力のひとつです。

ユニコーンアンテナ

ユニコーンアンテナは円柱型のスマートな形をしたアンテナで、デザインアンテナよりも電波を受信しやすい反面、費用がやや高いのが特徴です。基本的には屋根の上に設置しますが、強風や鳥害を受けにくいのがメリットといわれています。見た目と受信感度の両方を重視する人に向いているでしょう。

室内アンテナ

室内アンテナは、部屋に置くタイプのアンテナのため、設置工事が不要なのが特徴です。屋内に設置するため受信感度は低くなりやすく、窓の位置や地域の電波強度によっては受信できないこともあります。

BS/CSアンテナ工事の費用相場

BS/CSアンテナには、2Kアンテナと4K8Kアンテナがあり、本体の料金や工事費用がそれぞれ異なります。BS/CSアンテナの単品相場と工事費用相場は以下のとおりです。

ただし、最近のBS/CS放送は、4K8Kでの放送が基本となっています。今後、BS/CSアンテナを購入する予定の方は、4K8Kアンテナにすると良いでしょう。

テレビアンテナの修理・交換の費用相場

テレビアンテナは基本的には屋外に設置するため、台風などで壊れてしまうことがあります。あるいは、鳥害によってアンテナの位置がずれて、テレビの映りが悪くなることもあるでしょう。

テレビの調子が悪いと感じたら、専門の業者にアンテナの修理や交換が必要かをチェックしてもらうのがおすすめです。ここでは、テレビアンテナの修理・交換費用についてお伝えします。

アンテナ修理の費用相場

アンテナの修理には、さまざまなものがあります。修理の種類と費用の相場については、以下のとおりです。

ブースターとは、受信した電波を増幅するためのものです。増幅器とも呼ばれており、アンテナで受信できる電波が弱い場合などに使用されます。ブースターは、テレビアンテナの部材のため、設置費用とは別に計上されます。詳しくは後述しますのでご覧ください。

アンテナ交換の費用相場

テレビアンテナが原因で、テレビが映らなかったり、ノイズが入ったりする場合、アンテナを交換することになるでしょう。アンテナ交換の費用相場は、以下のとおりです。

同じアンテナに交換する場合は、基盤工事が必要ありません。そのため、新規で設置するケースと比較して費用を抑えられるでしょう。一方、アンテナを最新のものや違う種類に交換する場合は、基盤工事が必要なため、同じアンテナに交換するよりも高額になります。

また、アンテナ交換は、設置費用に加えて、撤去・処分の費用もかかります。テレビアンテナの設置を検討しているのであれば、アンテナ交換に必要な費用についても把握しておくと良いでしょう。

テレビアンテナ工事のオプション費用例

テレビアンテナ工事には、アンテナ本体や設置工事以外にも、部材費や高所作業費、出張費などの費用がかかる場合があります。詳しく見ていきましょう。

部材費

部材費とは、基本料金以外に必要な機器の費用のことです。ブースターや分配器、分波器、混合器などが挙げられます。これらの機器は、以下のようなケースで必要になることがあります。

テレビのアンテナ工事をする際に上記の部材が必要となった場合は、追加費用がかかる可能性があります。

高所作業費

テレビアンテナの電波受信の感度を高めるためには、障害物が少なくなるよう高い場所に設置するのがポイントです。そのため、屋根の上や外壁、ベランダの外壁といった場所にテレビアンテナを設置する傾向にあります。

屋外にアンテナ設置をする場合、作業場所に合わせた高所作業費を追加で計上する業者もあります。高所作業費の費用相場は、以下のとおりです。

高所での作業は危険が伴うため、業者によっては高所作業費が設けられています。

出張費

自宅がアンテナ工事会社から離れている場合、出張費がかかることがあります。工事費用に含まれている場合もあるため、出張費については事前に確認しておくのがおすすめです。

テレビアンテナ工事の依頼先

テレビアンテナ工事の依頼先は、大きく4つあります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

アンテナ工事の専門業者

アンテナ工事の専門業者は、なるべくリーズナブル・高品質な工事で、アフターサポートもしっかりしている業者に任せたい人におすすめです。アンテナ工事の専門業者に依頼した時の、費用の目安は以下のとおりです。

アンテナ工事の専門業者は代理店を仲介しないため、手数料が抑えられています。また、アンテナメーカーからまとめて仕入れるため、その分リーズナブルな価格での提供が可能です。専門業者であることから技術力も高く、無駄な工数を省けるのも特徴です。

ハウスメーカー・工務店

ハウスメーカ―や工務店は、新築のマイホームを建てる時にテレビアンテナも設置したい方に向いています。マイホームにかかる費用を一括で管理できるうえに、アンテナ工事の費用を住宅ローンに組み込めるといったメリットがあります。ハウスメーカーや工務店に依頼した時の費用の相場は以下のとおりです。

アンテナ工事の専門業者に依頼するよりも費用が高くなる可能性があります。しかし、マイホームを建築する方にとって、費用を一元化できる点はメリットなので、検討する余地はあるでしょう。

家電量販店・ホームセンター

家電量販店やホームセンターでの購入は、テレビアンテナ以外の家電をまとめて買う予定がある人や、キャンペーンやポイントを利用したい方に向いています。家電量販店やホームセンターでの工事費用の相場は以下のとおりです。

購入と同時に設置工事のスケジュールも決められるため、予定を立てやすいのが利点でしょう。また、キャンペーンやポイントを利用することで、リーズナブルに購入ができたり、ポイントを貯められたりする点もメリットです。

個人経営の電器店

個人経営の電気店は、昔から付き合いがある場合や、費用の安さ・アンテナの新しさにこだわらない方に向いています。個人経営の電気店での工事費用の相場は、以下のとおりです。

アンテナ工事の専門業者に依頼するよりもやや高いですが、ハウスメーカー・工務店や家電量販店・ホームセンターと比較すると割安になりやすいのが特徴です。地元の電気店であれば、地域の電波環境について詳しい情報を得られるかもしれません。地域に合ったアンテナや、設置方法についてアドバイスを受けられる点はメリットと言えます。

まとめ

テレビアンテナの設置工事は、アンテナの種類によって設置費用が異なります。また、修理や交換費用、設置する業者もさまざまです。テレビアンテナを設置する場合は、それらの費用についてしっかりと把握しておく必要があるでしょう。

また、テレビアンテナの設置にはある程度の技術が求められます。技術力が保証され、費用を抑えられるのはアンテナ工事の専門業者でしょう。テレビアンテナを購入する状況にもよりますが、設置業者を選ぶ際は、アンテナ工事の専門業者を選択肢のひとつに加えるのがおすすめです。

執筆年月日:2024年9月