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HDD(ハードディスク)の修理・データ修復の方法は?注意点や費用を解説

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HDD(ハードディスク)の修理・データ修復の方法は?注意点や費用を解説

HDD(ハードディスク)は繊細で壊れやすいため、突然の故障や不具合に悩まれている方も多いのではないでしょうか。

大切なデータを守るためには、適切な対処法を知ることが重要です。本記事では、HDD修理やデータ修復の方法について、注意点や費用なども含めて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

目次
  1. HDD(ハードディスク)が故障する3つの原因
    1. 筐体不良
    2. 論理障害
    3. 物理障害
  2. HDD(ハードディスク)の「メーカー修理」と「データ復旧」の違い
  3. HDD(ハードディスク)修理・修復が必要になる症状例
    1. パソコンの頻繁なフリーズ・動作が遅い
    2. パソコンにエラーメッセージが表示される
    3. パソコンやHDDが起動・動作しない
    4. パソコンやHDDから異音がする
    5. パソコンやHDDが焦げ臭い
  4. HDD(ハードディスク)の修理・修復の注意点
    1. HDD(ハードディスク)データのバックアップ
    2. パソコン電源のオンオフをくり返すと復旧率は下がる
    3. 修復(復元)ツールの使用は要注意
    4. 分解・開封しない
  5. 自分でHDD(ハードディスク)を修理・修復する方法
    1. WindowsでHDD(ハードディスク)を修復する方法
    2. MacでHDD(ハードディスク)を修復する方法
    3. 全メディア共通のHDD(ハードディスク)を修復する方法
  6. メーカー修理・データ修復業者の選び方
    1. 復旧実績や復旧率を公開している
    2. 費用の相場で選ぶ
    3. 修理・データ修復の対応時間で選ぶ
  7. まとめ

HDD(ハードディスク)が故障する3つの原因

HDDの故障には、主に3つの原因が挙げられます。以下で詳しく解説します。

筐体不良

筐体不良とは、筐体(外装)に障害が発生した状態のことで、外部ポートの不良、電源トラブル、液晶割れなどが当てはまります。

故障の原因が筐体不良の場合、HDD自体に障害がなければ、部品交換により直る可能性があります。ただし、故障している部品の特定や、HDD自体に障害が起きていないかの判断を自分で行うのは難しいでしょう。正しい判断をするためにも、専門業者に相談するのがおすすめです。

論理障害

論理障害とは、HDD内のデータやファイルが壊れている状態のことで、「パソコンの強制終了」「アップデート中の電源オフ」「ウイルス感染」などが原因で起こります。

軽度の論理障害なら、パソコンに搭載されている修復ツールによりHDDデータの修復・復旧ができる可能性があります。

しかし、誤った操作をすると論理障害が悪化し、データの修復・復旧ができなくなってしまう恐れがあります。大切なデータを救出したいなら、専門業者に依頼するほうが安心です。

物理障害

物理障害とは、HDDが物理的な損傷を受けることで発生するデータ障害のことをいいます。物理障害が起こる原因は以下のとおりです。

  • 高温多湿の環境下でパソコンを使用する
  • ハードディスクの経年劣化
  • 落下によるHDDへの衝撃
  • 水没

HDDは非常に繊細な精密機器であるため、わずかな衝撃も物理障害を起こす原因となります。

さらに故障を悪化させてしまう恐れがあるので、自力での分解や修復はしないようにしましょう。

HDD(ハードディスク)の「メーカー修理」と「データ復旧」の違い

HDD故障の対処法として「メーカー修理」と「データ復旧」がありますが、目的や対応は異なります。2つの違いをよく理解し、目的に合わせて依頼しましょう。

「メーカー修理」の目的は、故障したHDDを購入時の状態に戻し、起動させることです。メーカー修理に出すと、内部データは戻らない可能性があります。事前にサービスの内容をよく確認し、リスクを理解したうえで依頼しましょう。

「データ復旧」は内部のデータを取り出すことを目的としています。データの復元を優先したいなら、データ復旧業者に依頼すれば復元できる可能性が高いです。ただし、壊れたHDDを起動できる状態に直すわけではないという点には注意が必要です。

HDD(ハードディスク)修理・修復が必要になる症状例

HDDの修理や修復が必要になるのは、どのような場合でしょうか。具体的な症状例を紹介します。

パソコンの頻繁なフリーズ・動作が遅い

通常の使用方法であるにもかかわらず、パソコンが頻繁にフリーズしたり動作が遅いと感じたりする場合は、HDDに深刻な不具合が生じている可能性があります。そのまま使用を続けると症状が悪化し、HDDが完全に壊れてしまうかもしれません。

パソコンにエラーメッセージが表示される

パソコンに「Operating System Not Found」などのエラーメッセージが表示されることがあります。この場合、HDDなどに深刻な障害が起きている可能性が高いです。論理障害・物理障害どちらが原因でも発生するため、自分で修理するのは危険です。

パソコンやHDDが起動・動作しない

パソコンやHDDが起動・動作しない場合、修理・修復が必要な可能性があります。「電源ユニットの故障」「OSのシステムエラー」などいくつかの原因が考えられますが、自力での診断は難しいです。無理に対処しようとすると、症状が悪化する恐れがあるので注意が必要です。

パソコンやHDDから異音がする

パソコンやHDDから「カチカチ」「カンカン」などの異音がする場合、修理・修復が必要な症状の可能性があります。

問題のない音の場合もありますが、自己判断は危険です。異音が気になるときは、パソコンやHDDの電源をオフにし、専門業者に相談すると安心です。

パソコンやHDDが焦げ臭い

パソコンやHDDが焦げ臭い場合、部品が故障している可能性があります。修理・修復をせずに使用を続けると、発火の恐れがあり大変危険です。焦げ臭いと感じたら、速やかに使用を中止し、専門業者に相談しましょう。

HDD(ハードディスク)の修理・修復の注意点

HDDの修理・修復をする際は、適切な対処をすることが大切です。修理・修復での注意点を解説します。

HDD(ハードディスク)データのバックアップ

HDDが故障したら、急いでデータのバックアップを取りたくなるかもしれません。しかし、故障した状態で電源に接続すると、状況が悪化する可能性があります。故障が疑われる場合は無理にバックアップをせず、専門業者に相談するとよいでしょう。

HDDの故障や不具合はいつ発生するかわからないため、普段から定期的にバックアップを取っておくことが大切です。

パソコン電源のオンオフをくり返すと復旧率は下がる

HDDに不具合がある状態でパソコン電源をくり返しオンオフすると、HDDに負荷がかかり、故障が悪化する可能性があります。その結果、データの復旧率が低下してしまいます。

HDDの故障が疑われる場合、パソコンの電源はオフのままにしておきましょう

修復(復元)ツールの使用は要注意

修復(復元)ツールで対応できるのは、軽度の論理障害のみです。重度の論理障害の修復は難しく、物理障害を併発させてしまう恐れもあります。

詳しい知識のないまま修復(復元)ツールを使用することは危険なため、注意が必要です。

分解・開封しない

HDDは繊細な精密機器であるため、空気中のわずかなチリやほこりに触れると故障の原因になります。むやみに分解・開封したHDDは、データ復旧業者でも復旧できない可能性があります。HDDの分解・開封は行わないでください

自分でHDD(ハードディスク)を修理・修復する方法

この章では、自分でHDDを修理・修復する方法を紹介します。ただし、自力で修理・修復できる可能性があるのは、基本的には軽い論理障害のみです。原因がわからないときや物理障害が疑われる場合は、メーカーや専門業者に相談するのがおすすめです。

WindowsでHDD(ハードディスク)を修復する方法

Windowsには、HDDの論理障害を検証する機能や、故障を修復する機能が搭載されています。

Windowsの修復機能の使い方は以下のとおりです。

  1. エクスプローラーを開く
  2. 故障診断を行いたいHDD(Local Diskや外付けHDDなど)を選択し、右クリック
  3. 「プロパティ」を選択し、「ツール」タブを開く
  4. エラーチェックの「チェック」を押す
  5. 「ドライブのスキャンと修復」をクリックし、修復の実行開始

軽度の論理障害であれば、Windowsの修復機能で修復が可能ですが、重度の論理障害や物理障害の場合は修復できません。症状が悪化する可能性もあるため、この方法で解決しない場合は操作を中止してください。

MacでHDD(ハードディスク)を修復する方法

Macには、ディスクユーティリティのFirst Aidという修復機能があります。First Aidは、ディスクのエラーを検出したり、軽度のデータ障害を修復する機能です。使用手順は以下のとおりです。

  1. 「アプリケーション」フォルダ内の「ユーティリティ」から「ディスクユーティリティ」を開く
  2. メニューバーの「表示」→「すべてのデバイスを表示」を選択
  3. サイドバー内にある修復対象のディスクの「ボリューム」を選択し、「First Aid」ボタンをクリックし、実行する
  4. 同様に、「コンテナ」「ディスク」の順に選択し、「First Aid」ボタンをクリック・実行する

エラーによる故障を防ぐために、定期的にエラーチェック・修復をしておきましょう。

全メディア共通のHDD(ハードディスク)を修復する方法

全メディア共通のHDDの修復方法には、「フォーマット・初期化」や「データ修復ソフト」があります。

フォーマットや初期化をすることで、システムエラーを修復できる可能性がありますが、HDD内のデータは削除されます。そのため、重要なデータがある場合は慎重な判断が必要です。

また、データ修復ソフトにより、軽度の論理障害を修復できることがあります。ソフトの値段は比較的安いことが多く、手軽にHDDの修復・復元ができます。ただし、誤った修復方法により症状を悪化させることもあるので、注意が必要です。

メーカー修理・データ修復業者の選び方

メーカー修理やデータ修復を依頼する際の、業者の選び方のポイントを紹介します。

復旧実績や復旧率を公開している

復旧実績や復旧率を公開しているかどうかは、業者選びのポイントの一つです。

実績を数字で明示している企業は、客観的に評価しやすく、信頼性が高いと言えるでしょう。

ただし「データ復旧率」の数字については、判定基準が曖昧な場合もあります。高すぎる数字はそのまま信じず、判定基準などをしっかり確認することが大切です。

費用の相場で選ぶ

メーカー修理やデータ修復にかかる費用の相場も、業者選びの重要な目安になります。

修理や修復にかかる費用は、障害の重さやデータ容量、故障箇所などによって異なります。費用の相場の目安は、軽度の論理障害の場合は約3万円、物理障害の場合は5〜15万円程度です。重度の物理障害になると、高い場合は40万円ほどかかることもあります。

業者によっては、修理や修復ができた場合のみ費用が発生する「成果報酬型」や、「無料診断」を提供しています。一方で、高い追加料金や前払い金を請求する業者もあり、注意が必要です。相場から大きく外れていないか、費用やサービスの内容をよく確認しましょう。

修理・データ修復の対応時間で選ぶ

HDDの修理・データ修復は、完了までに時間がかかります。目安の日数は、3〜11日程度ですが、重度の障害の場合はさらに日数がかかることがあります。

修理・修復を早く完了する必要がある場合は、対応にかかる時間から業者を選ぶとよいでしょう。

まとめ

故障したHDDの修理・データ修復は、状況に応じて適切な対処法を選ぶことが重要です。

HDDの故障原因はさまざまなので、自己判断で修理しようとせず、専門業者に相談するのがおすすめです。「メーカー修理」と「データ修復業者」の違いをよく理解し、故障の状況や目的に合わせて、適切な対処法を選択してください。

執筆年月日:2024年9月

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