家の掃除の基本|あると便利な掃除道具や掃除方法を紹介
- ハウスクリーニング
家の掃除をしようと思っても、「どこから手をつければいいかわからない」「効率的な掃除の方法がわからず、途中で疲れてしまう」など、なかなかうまく進められないことはありませんか?
この記事では、家の場所ごとの掃除のコツ、掃除の頻度や継続できる方法など、掃除をする際の大切なポイントを紹介します。家の掃除について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
家を掃除するときの基本
家の掃除には、基本となる5つのポイントがあります。基本のポイントをおさえて掃除をすると、二度手間を防止でき、短時間で効率よく家を綺麗にできます。
上から下へ
掃除の基本は、「上から下へ」進めることです。床の掃除をした後に電灯や棚の上などを掃除すると、また床にホコリが積もり、再度掃除をしなくてはなりません。高い場所から掃除を始め、最後に床へ落ちたホコリ・ゴミを集めることで、二度手間を防げます。
奥から手前
「奥から手前」の順番で進めることも、掃除の基本です。掃除した場所を踏まないためと、窓からの風でホコリが部屋に戻らないようにするためです。家全体を掃除する際も、リビングなど奥の部屋から玄関に向かって進み、ホコリを外に出すようにしましょう。
いきなり水拭きしない
照明カバーや家具の上に溜まったホコリは、いきなり水拭きをせず、まずは乾いた状態で払い落とすことが大切です。ホコリは水分を含むと固まってしまい、かえって落としにくくなります。汚れが広がってしまう場合もあるため注意が必要です。水拭きは、ホコリをしっかり取り除いてから行いましょう。
(拭き掃除は)下から上へ
掃除の基本的な順序は「上から下」ですが、窓や壁など垂直な場所を、洗剤を使って拭き掃除を行う場合は、「上から下」ではなく「下から上」へ掃除をしていきます。洗剤を上から吹きつけると、下に溜まってしまい、液だれの跡がつく場合があるためです。下から順に洗剤を吹き付け、同じく下から順に拭き取りましょう。
汚れ落としは弱→強
蓄積した汚れは、弱い汚れから落としていくのがポイントです。広範囲を一気に掃除しようとすると、かえって汚れを広げてしまうこともあります。まず簡単に落とせる汚れから始め、徐々に手間のかかる汚れが強い箇所に取りかかると効率的です。
家の掃除で使用する掃除道具
家を清潔に保つには、適切な掃除道具が欠かせません。最近は汚れに応じた洗剤や使い捨ての便利グッズなど、さまざまな掃除道具が販売されています。
ここでは、日常の掃除に必要な基本的な道具と、あると便利なお掃除グッズを紹介します。
自分の目的に合った道具を選び、ぜひ活用してみてください。
普段の掃除に必要な掃除道具
普段の掃除に必要な掃除道具は以下のとおりです。それぞれの特徴を一覧で見てみましょう。
掃除道具 |
特徴・用途 |
---|---|
マイクロファイバークロス |
・乾拭きでも細かなホコリを逃さない ・ホコリ掃除や水回りの仕上げに適している |
床用ワイパー・モップ |
・使い捨てシートタイプは清潔さを保てる ・フローリングの掃除に適している |
ハンディモップ |
・静電気でホコリを吸着するタイプが便利 |
粘着カーペットローラー |
・カーペットやソファ、カーテンなどの布製品の掃除に便利 ・"ながら"掃除に適している |
掃除機 |
・部屋中の細かなゴミやホコリを吸い取る ・広い範囲の掃除に適している |
道具ごとに特徴や用途が異なるため、部屋の広さや汚れの種類など、状況に適した掃除道具を使用してください。
あると便利な掃除用洗剤
場所別や用途別に、さまざまな洗剤が販売されています。ですが、中性洗剤、クエン酸、アルカリ電解水、重曹といった基本的な洗剤でも、十分に家庭の汚れは落とせます。汚れを落とすポイントは、汚れの性質と反対の性質を持つ洗剤を使用することです。汚れを中和させることで、効果的な掃除ができます。
掃除用洗剤の種類と、それぞれの洗剤が落とせる汚れをまとめました。
掃除用洗剤 |
性質 |
落とせる汚れ・特徴 |
---|---|---|
中性洗剤 |
中性 |
・家具やフローリング、トイレの軽い汚れ ・日常の拭き掃除に適している |
クエン酸 |
酸性 |
・水垢、石けんカス、トイレの黄ばみ、尿汚れなど ・アンモニア臭の対策や除菌効果も期待できる |
アルカリ電解水・ 重曹 |
アルカリ性 |
・油汚れ、石けんカス、皮脂汚れ、手垢など ・重曹は消臭効果もある |
【場所別】家の掃除の方法
リビングやキッチン、浴室など、場所ごとの掃除方法とポイントを紹介します。日常の掃除に取り入れて、少しでも手軽に掃除を進めましょう。
リビング
リビングは、家族が集まる場所のため、家の中でも汚れやすい場所です。こまめな掃除が必要です。床やテーブルの散らかりを片付け、物を置かない習慣をつけると掃除がしやすくなります。
毎日の掃除では、フローリングワイパーやモップでゴミを集め、最後に掃除機で仕上げます。週1回を目安に、床の水拭きをしましょう。汚れが気になる場合はフローリング用洗剤を使うと効果的です。
天井や家具の高い場所のホコリは、定期的に落とすことで、部屋を清潔に保つことができます。
キッチン
キッチンも汚れがたまりやすい場所です。キッチンの汚れには、油汚れや焦げ付き、ぬめりなどが混在しています。油汚れにはアルカリ性の重曹、シンクの水垢にはクエン酸を使用して掃除をします。排水口のぬめり汚れには、重曹とクエン酸を混ぜて掃除をすると効果的です。
コンロやシンクは、1日の終わりにぬるま湯につけて固く絞った布巾で拭く習慣をつけると、汚れがたまりにくくなります。汚れをためず、こまめな掃除をすることがキッチンを清潔に保つコツです。
浴室
浴室掃除のポイントは、水垢や皮脂汚れ、カビの除去です。浴室の掃除は、入浴後がおすすめです。浴室が温まっている状態のため、汚れも落としやすくなります。入浴後に掃除することで、水垢や皮脂汚れの蓄積を防止でき、カビ予防にも効果があります。
念入りな掃除をする際は、汚れに応じて洗剤を使い分けましょう。水垢はクエン酸スプレーで中和し、皮脂汚れは重曹でこすり落としてください。
しつこいカビは、塩素系漂白剤で除去できます。ただし、塩素系漂白剤はクエン酸などの酸性洗剤を混ぜると、有毒な塩素ガスが発生するため注意してください。また、使用時は必ず十分に換気しましょう。
洗面所
毎日の洗面所の掃除は、使用後と1日の終わりに分けて行うと効率的です。
使用後は、洗面ボウル周りや床に落ちた髪の毛やホコリを、ティッシュなどで取り除く習慣をつけましょう。1日の終わりには、洗面ボウルと鏡をスポンジや雑巾でさっと拭いておくと、石けんカスや皮脂汚れが蓄積するのを防止できます。落ちにくい水垢は、クエン酸で除去しましょう。
洗面所の床は、掃除機でホコリを吸い取り、固く絞った雑巾で水拭きすると綺麗になります。カビが生えないよう、十分に換気をすることも大切です。
トイレ
トイレ掃除のポイントは、尿のアンモニア臭対策です。尿汚れはアルカリ性です。酸性のクエン酸を使用すると、においや汚れを落としやすくなります。トイレの汚れは、放置すればするほど落としにくくなり、においの原因にもなります。汚れたらその都度掃除をしてください。
床や壁、便座、ウォシュレットの隙間などは、週に1回を目安に掃除することをおすすめします。消臭効果のある重曹と、除菌効果もあるクエン酸を併用すると効果的です。便器内は、市販の中性洗剤を使い、トイレブラシでこすると汚れが取れます。
寝室
寝室は、床だけでなく寝具やカーテン、エアコンなどにもホコリが溜まりやすく、カビも発生しやすい場所です。
寝室の床にたまったホコリや髪の毛は、掃除機で取り除きましょう。布団やシーツに付いた髪の毛が気になるときは、粘着クリーナーを使って掃除します。
寝室を念入りに掃除する際は、床の水拭きも行うのがおすすめです。家具や家電のホコリを取ってから水拭きをしてください。電気スイッチやドアノブの消毒も行うとよいでしょう。
玄関
玄関は、来客からの印象を左右する大切な場所です。しかし、靴底について運ばれてきた泥や砂で汚れやすい場所でもあるため、忙しいときでも週に1回は掃除をしましょう。
泥や砂利が多い場合は、ほうきとちりとりで処理してから掃除機をかけます。その後、雑巾やモップで土間を拭きます。手垢がついているため、ドアノブ部分も忘れずに掃除してください。
家の掃除を継続するためのコツ
快適な生活空間を保つためには、こまめな掃除が大切です。ここでは、負担なく掃除を継続するためのコツをご紹介します。
掃除の範囲と頻度を決める
家の掃除は「リビング全体」などの広範囲よりも、部屋の一角や家具周りなど、掃除する範囲を細かく決めてから取り掛かるほうが効率的です。目標が明確になり、掃除を進めやすくなります。
家の掃除頻度は、ライフスタイルに合わせてください。時間に余裕がある場合は毎日、一人暮らしなら2〜3日に1回など、ライフスタイルに合わせることで無理なく掃除を継続できます。忙しい場合、平日はできる範囲で掃除し、休日にまとめて行うのがおすすめです。
ものの定位置を決める
ものが散らかる原因は、収納場所が決まっていないことにあります。小物は箱に入れる、大きなものは専用の収納スペースを作るなど、ものの定位置を決め、使ったら必ず戻すようにしましょう。床やテーブルにものを置かないことで、掃除がしやすくなり、時間も短縮できます。
掃除道具を取り出しやすい場所に置く
掃除道具は手の届きやすい場所に置き、いつでも簡単に使えるようにしましょう。取り出しやすい場所に、ハンディモップやフロアワイパーなどがあれば、汚れが気になった時にすぐ掃除ができます。道具を身近に置くことで、掃除の習慣が身につくことも期待できます。
まとめ
この記事では、掃除の基本と負担を減らすコツなどをご紹介しました。家を清潔に保つには、毎日のこまめな掃除と定期的なしっかりとした掃除が大切です。
常に「掃除しなくては」と考えながら生活することはストレスになります。普段は短時間で効率よく掃除し、時間があるときにじっくり取り組むようにして、掃除への負担を軽減していきましょう。
執筆年月日:2024年10月